EU6カ国、麻薬犯罪に対する国境を越えた協力強化に合意

によるAPユーロニュース

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EU諸国はまた、組織犯罪との戦いにおいて中南米諸国とより緊密に連携することになる。

オランダ、ベルギー、ドイツ、フランス、イタリアはスペインに加え、組織犯罪、特に麻薬密売と闘うため中南米諸国との協力を強化することに合意した。

近年麻薬関連の暴力事件に見舞われているアムステルダムで金曜日に閣僚と当局者の会合が開かれ、6か国は港湾と海上の安全を強化するとともに、犯罪組織と戦うためのテクノロジーの利用を強化することを約束した。

アムステルダムではここ数年、犯罪記者ピーター・R・デ・フリース氏とギャング殺人事件捜査の証人代理人弁護士の殺害など、一連の暴力犯罪が発生した。

オランダとベルギーにはロッテルダムとアントワープという主要港があり、これらの港はヨーロッパのコカインの主な流入地点となっています。

2020年に欧州で押収された薬物は214トンを超え、前年比6%増加しており、欧州薬物・薬物中毒監視センターの専門家らは、その量が今年は300トンに達する可能性があると考えている。

会議に出席したベルギーのヴィンセント・ヴァン・クイッケンボーン法務大臣は、政治家の誘拐を計画していた麻薬犯罪者との関連が疑われ先月4人が逮捕され、保護下に置かれていた。

「我々は新たな段階に入ったと思う。麻薬テロと呼ばれる新たな段階、麻薬テロリストが社会を不安定にし、社会を掌握しようとする段階だ」とヴァン・クィケンボーン氏は語った。

「そしてもちろん、私たちはラテンアメリカで時々見られるような麻薬国家になることを決して許しません。」

2020年の流通価値は105億ユーロと推定され、約350万人の欧州国民が過去1年間にコカインを使用したと報告しているコカインは、EU内で大麻に次いで2番目に使用されている薬物である。

コカイン市場の拡大はEU内での暴力と汚職の増加と密接な関係があり、密売業者間の熾烈な競争が殺人や脅迫の増加につながっている。

バン・クイッケンボーン氏は、欧州連合の警察と司法機関ユーロポールとユーロジャストの代表者のほか、欧州委員会関係者らも出席した会議後、「犯罪者には国境が分からないので、我々は協力しなければならない」と語った。

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