によるAP通信とユーロニュース
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イーロン・マスク氏はOpenAIを訴え、ChatGPT作成者は「人類の利益」よりも利益を優先したとの主張を改めて表明した。
イーロン・マスク氏は、ChatGPTの背後にあるAI企業が利益追求ではなく公益に利益をもたらすという設立目的を裏切ったとして、OpenAIとその共同創設者2人を相手に訴訟を起こした。
訴状によると、訴訟で名前が挙がったOpenAIの最高経営責任者(CEO)サム・アルトマン氏らは「人工知能がもたらす実存の危険に対するマスク氏の人道的懸念を利用し、意図的にマスク氏に求愛して騙した」という。
マスク氏は、2015年にOpenAIが設立されたときの初期投資家だった。
訴訟によれば、同氏はアルトマン氏と共同取締役会の共同議長を務め、「数千万ドル」を投資し、トップのAI研究者をOpenAIに採用したという。
マスク氏は2018年初めに取締役を辞任したが、これはオープンAIが当時、テスラで自動運転技術を構築するためにAI人材を採用していた際に利益相反を防ぐためだとしていた。
マスク氏は6月にOpenAIに対する前回の訴訟を説明もなく取り下げた。
この訴訟では、マスク氏がOpenAIの創設に資金を提供した際、アルトマン氏と共同創設者のグレッグ・ブロックマン氏との間で、AI企業を公衆の利益のために技術を開発し、そのコードをオープンにしておく非営利団体として維持する合意を取り付けたと主張している。
OpenAIの広報担当者は電子メールでの声明で、「イーロン氏の最初の法的申請はその後取り下げられたが、我々が述べたように、イーロン氏の以前の電子メールは引き続きそれ自体を物語っている」と述べた。
OpenAIは3月、マスク氏が営利企業化への以前からの支持を表明した電子メールを公開した。
マスク氏は新たな訴訟で、自身とOpenAIの同名の目的は「アルトマンとその共犯者に裏切られた」と主張している。
訴状には「裏切りと欺瞞はシェイクスピアのようなものだ」と書かれている。