ロシア人指揮者、プーチン大統領との関係でフィルハーモニー管弦楽団のツアー日程から降板

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ワレリー・ゲルギエフ氏はロシア大統領への支持を度々表明しており、ロシアのウクライナ侵攻後は米国歴訪から外されている。

ウラジーミル・プーチン大統領に近いロシアの指揮者が、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の米国ツアーで指揮することを阻止された。

ロシアの指導者を支持する発言をすることが多かったワレリー・ゲルギエフは、次の理由で2月24日の5日間のツアーから外された。ロシアのウクライナ侵攻。

「この変更は、最近の世界情勢を受けて行われたものです」とカーネギーホールの広報担当者シンネーブ・カルリーノ氏は言う。

ツアーは金曜日の夜にカーネギーホールで始まる予定だ。

68歳のゲルギエフは、マリインスキー劇場の音楽監督を務めている。サンクトペテルブルク、ロシアそしてミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者。同氏はプーチン大統領が2013年に復活させたロシア連邦の労働英雄賞を受賞しており、木曜日に始まったウクライナ侵攻を命令したことで広く非難されているプーチン大統領への支持を度々表明してきた。同楽団の広報担当ロン・ボーリング氏は、この決定をしたのがゲルギエフなのかカーネギーなのか、フィルハーモニー管弦楽団は尋ねられてもコメントしないと述べた。

ここ数日のオンライン投稿では、金曜と土曜の夜と日曜午後にゲルギエフがウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮する予定だったカーネギー・ホールで抗議活動が行われると予告されていた。

その後、オーケストラはフロリダ州ネープルズのヘイズ・ホールに移動し、火曜日と水曜日に公演を行います。

メトロポリタン歌劇場の音楽監督ヤニック・ネゼ=セガンがゲルギエフに代わってカーネギーコンサートに臨むことになる。 2014年のクリミア編入を支持するロシアのピアニスト、デニス・マツーエフも2月25日の公演をキャンセルした。

プーチン大統領との関係をめぐりヨーロッパのクラシック音楽界で反発

イタリアでの論争を受けて、ゲルギエフを米国ツアーから除外する動きが出た。

以前、ミラノの有名なスカラ座は同指揮者に書簡を送り、ウクライナ問題の平和的解決を支持する明確な声明を出すよう求め、さもなければチャイコフスキーの「スペードの女王」を指揮して婚約を完了するために帰国することは許されないと脅迫した。 」

ゲルギエフは2月23日の公演中に観客から軽く抗議を受けたが、一夜にしてロシアの侵攻があったことで状況は劇的に変わったと劇場の広報担当者は述べた。

ゲルギエフ氏は次に3月5日にミラノに登場する予定だ。

スカラ座の会長でもあるミラノ市長のジュゼッペ・サラ氏は、ゲルギエフ氏がロシアのウラジーミル・プーチン大統領との親密さを何度も宣言していたため、この要請がなされたと述べた。

「私たちは彼に、この侵略に対して明確な立場を取るよう求めており、もし彼が従わない場合には、協力を放棄せざるを得ない」とサラ氏は語った。他のレベルではあるが、そのような状況の前では行動する必要がある。」

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