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イタリア最大の金融機関2社を合併する100億ユーロの提案は、ウニクレディトがドイツのコメルツ銀行への株式を積み増ししている最中に行われた。
イタリアの金融業者ウニクレディトは、小規模なライバルであるバンコBPMに対して101億ユーロのサプライズオファーを開始した。
この大手金融業者は月曜日、バンコBPMの1株当たり自社株0.175株を提供し、1株あたり6.657ユーロの価値で提供すると発表した。
したがって、全株式のオファーでは、金曜日に記録されたバンコBPM株の終値に0.5%のプレミアムを上乗せすることを提案している。
UniCreditのプレス声明によると、この提案は「グループの中核市場の1つであるイタリアにおける銀行の競争上の地位を強化し、…すべての利害関係者とイタリアにとって長期的に大きな価値を生み出す」ことを目的としている。
ウニクレディトは、潜在的な取引により「汎欧州の主要銀行としての役割がさらに強化される」と付け加えた。
コメルツ銀行の投資には影響なし
合併が成功すれば、新会社は時価総額で欧州第3位の貸し手となる。
2021年からウニクレディトを率いるアンドレア・オーセル氏は、バンコBPM買収の可能性はコメルツ銀行への投資に何ら影響を及ぼさないと述べた。
イタリアの金融業者はドイツ銀行への出資比率を高めており、この動きはベルリンの激しい反対に直面している。
ドイツでは多くの人が、合併が雇用削減や中小企業への融資の阻害につながるのではないかと懸念している。
ドイツのオラフ・ショルツ首相は9月下旬、「非友好的な攻撃や敵対的買収は銀行にとって良いことではない」とコメントしたことは注目に値する。
欧州で増加する合併
月曜日の発表は、バンコBPMが今月、合併の前兆となる可能性があると考えられていたイタリアの銀行モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(MPS)の株式5%を取得したことを受けて行われた。
政府は2017年の救済後、MPSから徐々に撤退しており、最近では出資比率を26%から約11%に引き下げた。
また今月、バンコBPMは金利低下に伴う収益源の多様化を目指し、資産運用会社アニマ・ホールディングを16億ユーロで買収提案を開始した。
欧州では他の経済圏との競争を目指して合併が加速しており、その課題にはおそらくより大規模な金融機関が必要である。
バンコBPMはユーロニュースのコメント要請にまだ応じていない。