によるユーロニュース
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給与が半年ぶりに減少し、イングランド銀行が今夏後半に利下げするとの期待が高まっている。
アズナの最新雇用報告書によると、英国の平均給与は4月から5月にかけて0.1%減の3万8765ポンド(4万5736ユーロ)となり、昨年10月以来初めての減少となった。
わずかな減少ではあるが、賃金の伸び鈍化により将来のインフレ上昇に対する懸念が和らぎ、イングランド銀行(英中銀)による利下げの可能性が高まる可能性がある。
中銀は先週も政策金利を5.25%に据え置いたが、経済指標は利下げが近いことを示唆している。
先週、インフレ率は3年ぶりに中銀の目標である2%に戻り、早ければ8月にも利下げに道が開かれた。
求人数は横ばい
Adzuna の月次雇用レポートには、英国の求人状況のスナップショットが掲載されています。同社はリアルタイム データを内閣府および国家統計局に提供しています。
求人数は4月から5月にかけて概ね横ばいで、わずか77件増加して85万4,248件となった。
この数字は昨年5月を18.7%下回っており、求人数が減少し、賃金の伸びがより正常に進んでいることを示しており、労働市場が依然として過熱しているという英中銀政策当局者の懸念は和らぐだろう。
アズナの共同創設者アンドリュー・ハンター氏はデイリー・テレグラフに対し、給与の低下は「労働市場の逼迫が若干緩和されていることを示している」と語った。
同氏はさらに、「英国の雇用市場はここ数カ月間、抵抗に見舞われてきたが、来たる総選挙が状況を打開する可能性があるかもしれない。どのような結果が出ても、低迷する雇用市場に大きな変化がもたらされる可能性が高い。保守党と労働党はより多くの雇用を創出することを約束した。」
最も大きな打撃を受けたのは法律分野と旅行分野で、給与はそれぞれ1.5%、1.2%減少した。
英国の失業率は最近4.4%に達し、2年半ぶりの高水準となった。