今週の市場:ECBの金利決定を前に欧州株は上昇

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ECBが今週の金融政策決定会合で金利を据え置くと投資家が予想しているため、欧州株は上昇した。

金曜日にS&P500指数が過去最高値を更新したことを受け、欧州株は月曜日に米国株の楽観的な見方を引き込み、明るい週の始まりとなった。

しかし、今週後半に欧州中央銀行(ECB)と日本銀行による金利決定が差し迫っており、投資家は警戒を続けている。

Stoxx 600指数は0.57%上昇して471.8ユーロ、CAC 40指数は0.4%上昇して7,399.4ユーロとなった。 FTSE100指数も0.06%上昇して7,465.2ポンドとなった。

CMCマーケッツの首席市場アナリスト、マイケル・ヒューソン氏はECBの決定について、「ユーロ圏の経済実績を見ると、2022年第3四半期以降、成長の兆しはほとんど見られず、インフレも急激に鈍化している」と述べた。しかし、このような景気の低迷にもかかわらず、ECBは利下げを検討する段階ではないと主張しており、つい最近も昨年9月に利上げを行っている。」

同氏は、ECBの主要リファイナンス金利は現在4.5%であり、今週は変更が見込まれないと付け加えた。 「しかし、今月末には第4四半期のGDPが発表され、2月1日には1月のCPIの発表が予定されており、特にPPIが過去6か月間デフレ状態にあることから、3月の利下げを求める声が今後数週間のうちに大きくなり始める可能性がある」 」とヒューソン氏は語った。

IT株と銀行株が上昇をリードし、高級品株とエネルギー株は出遅れている

フランスのIT企業キャップジェミニは月曜のCAC40指数で上昇率上位の1社となり、1.90%上昇して200.8ユーロとなった。同社は最近、エンタープライズ向けの genAI (生成型 AI) の導入に向けてアマゾン ウェブ サービスとさらに連携すると発表しました。

BNPパリバも、同社が新入社員の男女平等をさらに推進することを明らかにしたことを受け、1.73%上昇して61.7ユーロとなった。

一方、トータルエナジーは0.86%下落して57.5ユーロとなった。同社は最近、デンマークのタイラ・ガス田を今年3月に再稼働する予定であることを明らかにした。

ペルノ・リカールも、同社がノンアルコール飲料の品揃えを増やすと発表したことを受け、0.60%下落して141.6ユーロとなった。

今後 1 週間で見るべきもの

日本銀行は火曜日に金利決定と四半期見通し報告書を発表し、続いて木曜日にはECBの金利決定が発表される。

火曜日にはユーロ圏消費者信頼感指数も発表される。水曜日にはフランス、ドイツ、英国、米国、ユーロ圏のさまざまな購買担当者景気指数(PMI)の数値が発表される予定だ。

木曜日には米国のGDP統計のほか、フランス、ドイツ、トルコの景況感・景況感レポートも発表される予定だ。

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