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12月の中国経済報告は堅調な鉱工業生産実績を理由に慎重ながらも楽観的な内容となったが、小売売上高は出遅れた。
2023年第4四半期の中国の国内総生産(GDP)の前年比は5.2%となり、前四半期の4.9%を上回ったが、依然としてコンセンサス予想の5.3%を下回っている。
2023年第4四半期のGDP成長率はアナリスト予想通り1%となったが、それでも2023年第3四半期の1.5%からは低下した。
12月の鉱工業生産の前年同月比も6.8%となり、コンセンサス予想と11月の6.6%を上回った。これは2022年2月以来の大幅な増加となった。
製造業と鉱業が鉱工業生産を押し上げる
世界第2位の経済大国における運勢の上昇は主に製造業の増加によるもので、12月は11月の6.7%から7.1%増加したほか、鉱業も2019年の3.9%から4.7%増加した。先月。
公益事業は11月の9.9%から12月は7.3%と若干低下したが、石油・ガスは1.8%から3.5%に上昇した。
一般機械製造業も前月の0.8%から4.6%に上昇した一方、非鉄金属は11月の10.2%から12.9%上昇した。
コンピュータおよび通信は12月の10.6%から9.6%へと若干低下したが、自動車生産は20%でほぼ横ばいとなった。一方、その他の輸送機械は前月の12.7%から5.6%と半分以下に落ち込んだ。
小売売上高は依然として回復が遅れている
12月の前年比小売売上高は11月の10.1%から7.4%と大幅に低下し、これもコンセンサス予想の8%を下回った。
これは2023年9月以来の低い伸びとなり、12月の通信機器売上高が前月の16.8%から11%に減少したことが主な原因だった。
自動車販売も11月の14.7%から4%に減少し、パーソナルケア製品も12月には前月の3.5%から-5.9%に減少した。事務用品は-8.2%から-0%に低下した。
一方、食用油の売上高は11月の4.4%から5.8%に増加し、衣料品の売上も22%から26%に増加した。金、銀、宝飾品の売上高は、11月の10.7%から29.4%とほぼ3倍に増加した。
中国の消費者心理は依然として弱い
しかし、中国経済は依然として弱い需要に苦戦しているようであり、全体的に小売売上高が低迷したことにより、GDPや鉱工業生産の数字に起因する慎重な楽観的な見方は若干抑えられた。
これは主に、中国人消費者の家計の富の多くを占めていた不動産セクターの崩壊寸前に中国が未だに苦しんでいることによるものである。
若者の失業率が比較的高いことも、可処分所得の低下に拍車をかけている。消費者ショッピングのトレンドにも変化が見られ、人々は購入する商品の数を減らし、より耐久性が高く高品質な商品を好むようになりました。iPhone、いくつかの小型または安価なアイテムの代わりに。
経済成長がまだ期待に応えられずにいる中、消費者や投資家も同様に政府や規制に対する信頼を失い始めています。このため、企業や消費者心理は今後数カ月間、より慎重な状況が続く可能性がある。