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伝えられるところによると、ある協会の親ロシア派メンバー2人がウクライナ難民の文書をコピーしていたという。
ポルトガルの警察は、ウクライナ難民のデータ悪用疑惑に対する捜査の一環として家宅捜索を実施した。
警官らは火曜日、ウクライナ戦争から逃れてきた国民の受け入れに使われてきたリスボン近郊の難民支援センターを捜索した。
同センターの親ロシア派職員2人は、数十人の難民の個人データを違法に収集し共有した疑いで告発されている。駐ポルトガル・ウクライナ大使のインナ・オーニベツ氏は、記録された個人情報は「ロシア諜報機関にとって興味深い」ものになると主張した。
警察は、東欧移民協会「エディンストヴォ」に関連するセトゥーバルの建物を襲撃し、多数の書類を押収したと発表した。
によるとポルトガルのメディア、2人の親ロシア国民は難民の個人文書をコピーし、まだウクライナにいる家族の居場所について質問していた。
2人の容疑者とモスクワとの関係疑惑により、セトゥーバル市長のアンドレ・マルティンス氏の辞任を求める声が上がっている。市議会は、難民協会に関連したいかなる「不審な行為や行為」についても把握していないと否定した。
ポルトガルのマルセロ・レベロ・デ・ソウザ大統領は、自治体の難民受け入れプロセスの調査を求めた。
アントニオ・コスタ首相は以前、データ悪用疑惑に関する調査への支持を表明し、「基本的権利のいかなる侵害も極めて深刻である」と述べた。
「違法行為があれば、各機関が行動するだろう」と同氏は付け加えた。
アナ・カタリーナ・メンデス政務大臣はさらに、この事件は「最後まで捜査されるべきである」と述べた。
「この政府は法律違反を許さないし、ましてやここに到着した人々が尊厳と敬意をもって扱われないことは許さない」と彼女は議会で述べた。
2月24日に戦争が始まって以来、ポルトガルはこれまでに3万6000人近くのウクライナ難民を受け入れている。
リスボン当局は以前にも罰金を科されているロシアの反政府デモ参加者のデータを同国の大使館と共有。
ロシアのウクライナ侵攻を受けて、ポルトガル共産党(PCP)に対する反発も高まっている。
4月21日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンシキー大統領の演説中にPCP議員らが議会を去り、ウクライナの団体から強く非難されている。
コスタ首相は先週、「ポルトガルで魔女狩りのような雰囲気にならないようにしよう」と述べた。
「私たちはポルトガル国民が投票し、議会の代表を有する政党を選択する自由意志から生じる多元主義を尊重する」と付け加えた。