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ボル市長は、サービスを必要とし、ヨーロッパへの渡航を希望する「(難民の)数に関係なく」バスを手配すると述べた。
トルコ北部の町は、ギリシャ国境までの550キロの旅を希望する移民に無料のバスサービスを提供した。
これは、360万人のシリア人を受け入れているトルコが、欧州連合への加盟を希望する人々をもはや阻止することはできないと述べたことを受けてのことだ。
この発表は、木曜日にイドリブ県で行われたシリア政府の空爆でトルコ兵士33人が死亡したことを受けて行われた。
専門家らは、トルコはEUに対し、シリアのダマスカス支援をやめ、停戦に同意するようロシアに圧力をかけることを望んでいるという。
ボル市長のタンジュ・オズカン氏は、ギリシャ国境へ行きたい難民をできるだけ多くバスに乗せるつもりだと述べた。
同氏は、ボル出発後、ギリシャとの国境にあるトルコ地域エディルネまでの550キロメートルのルートを運行すると付け加えた。
同氏は、「私たちは同僚と計画を立て、ボルにいる難民のために国境の町エディルネに向かう無料バスを手配することに尽力している。
「エディルネに行きたい難民はボル市とその支局に申請することができる。(難民の)数が何であれ、我々は輸送を保証する用意がある。」
トルコ政府の動きは、2016年にEUとトルコの間で結ばれた、ヨーロッパに旅行する難民と移民の数を抑制することでトルコが合意した協定を破ることになる。
しかし、トルコがこの協定を翻意したのは、最近のシリア情勢の激化――最近では木曜日のイドリブでの空爆でトルコ軍兵士33人が死亡したこと――によって促進されており、さらなる難民危機が迫っているのではないかとの懸念が再燃している。
欧州改革センターの研究員ルイージ・スカッツィエーリ氏は、「トルコ政府は、シリア政府への支援をやめて停戦に同意するようロシアに圧力をかけ、EUが難民に対処するためのさらなる財政支援を提供するようEUにさらに圧力をかけることを望んでいる」と述べた。とユーロニュースに語った。
さらに「トルコは欧州が難民を望んでいないことを承知しており、EUに難民管理への協力を促すために難民を欧州に通過させると言っており、欧州がロシアにシリア情勢の緊迫化を緩和するよう圧力をかけることを期待している」と付け加えた。
一方、EUはトルコに対し、2016年の協定に対する「約束を守る」よう求めているが、ある議員はこの戦術は「恐ろしい」と述べた。
オランダの政治家カティ・ピリ氏は、「しかし、この恐ろしい行為がどうしてEUに対する脅迫としてシリア難民を利用することを正当化できるのか、理解できない」と語った。