によるユーロニュースとAP
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EUの国境当局フロンテックスによると、2019年にはシリアとアフガニスタンの情勢不安により、8万2000人以上が東地中海から欧州への入国を試みたという。
欧州連合(EU)国境局によると、昨年トルコから欧州に不正入国する人の数が大幅に増加した。
Frontex事務局長のファブリス・レッジェーリ氏はブリュッセルで、シリア情勢とアフガニスタンの不安定化により、2019年に8万2000人以上の移民が東地中海ルートからEUへの入国を試みたと述べた。
2018年に同じルートから不正入国が検知されたのは5万5,900件だったが、3年前の移民危機の最盛期には88万5,386件だった。
EUは2016年、ギリシャへの移民流出を阻止するためにシリア難民支援金やその他の奨励金として最大60億ユーロをトルコに与える協定でトルコと合意した。しかし、協定が締結された年にその旅をする移民が激減したにもかかわらず、その数は2017年以降、前年比で増加している。
このため、ギリシャは東部の島々の過密状態への対応に苦慮し、暴力や抗議活動の勃発につながった。
ギリシャのレスボス島では金曜日、亡命希望者が刺し傷で死亡したことを受け、同国最大の難民キャンプ前で抗議活動が勃発した。
数十人の移民がゴミ箱に火を放ち、キャンプの外の交通を遮断した後、機動隊が出動して解散させた。
2019年にトルコからギリシャに渡る人の数が46%増加したことについてレッジェリ氏は、「これは主にシリア情勢によるものだが、アフガニスタンの不安定化、イランとパキスタン当局によるアフガニスタン国民に対する政策の変更も原因だ」と述べた。
同氏はトルコ沿岸警備隊を非難することを拒否し、トルコ沿岸警備隊は出国者を阻止するために「うまく機能している」と述べた。
トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、同国だけで360万人のシリア難民を受け入れる負担を担うことはできないと述べ、過去には移民が欧州に向かうために「門を開く」と脅したこともある。同氏はさらなるEU資金の獲得を求めており、欧州諸国は黙認する可能性が高いとみられる。