によるロイター
公開日
この記事をシェアする
サウジアラビアのスパイ容疑で告発された元ツイッター従業員に保釈金付与
米国の判事は金曜日、ツイッターの元従業員がサウジアラビアへのスパイ容疑で裁判を待っている間、渡航制限付きで保釈される可能性があると述べた。
シアトル連邦地方裁判所のポーラ・マッカンドリス判事は、連邦検察官が控訴しない限り、アフマド・アブアンモ被告(41歳)に保釈金を付与する決定は午後4時30分(東部時間午後7時30分)に発効すると述べた。
弁護人のクリス・ブラック氏によると、控訴の場合、地方裁判所判事がマッカンドリス氏の決定について判決を下すまで、アバウアンモ氏は拘留されることになる。
アブーアンモ氏は火曜日に逮捕され、翌日には別の元ツイッター雇用主アリ・アルザバラ氏(35歳)、サウジ王室に仕えていたアハメド・アルムタイリ氏(30歳)とともにスパイ容疑で起訴された。
この起訴状は、アムネスティ・インターナショナルが人権制限やジャーナリストのジャマル・カショギ氏の「超法規的殺害」と呼んでいるにもかかわらず、ドナルド・トランプ大統領と温かい絆を持つ米国の同盟国であるサウジアラビアを公の場で非難している。
この告発により、シリコンバレーの企業は、データにアクセスする理由のない従業員を含むユーザー情報をどのように保護しているかについて注目を集めている。
訴状によると、アブアンモ容疑者は2015年初め、サウジ王室の著名な批判者のツイッターアカウントに繰り返しアクセスし、そのアカウントに関連付けられた電子メールアドレスと電話番号を閲覧することができた例もあった。アブーアンモ氏はまた、情報を入手するために2人目のサウジアラビアの批評家のアカウントにアクセスした。
ツイッター社はアルザバラ氏の個人データへの不正アクセスを2015年末に発見し、同氏を休暇に処したが、その前にアルザバラ氏は6,000以上のアカウントからデータを盗用しており、そのうち33件についてサウジ当局が法執行請求を行っていたと訴状は述べている。
アルムタイリ氏はサウジ政府とツイッター社職員の仲介役を務めたとして告発されている。
米国検事補のトッド・グリーンバーグ氏は法廷で、米国とレバノンの二重国籍であるアブアンモ氏は、共謀者とされる人物から入手できた多額の資金により逃亡の危険があると述べた。
弁護人のブラック氏は、シアトル在住のアブアンモさんにはもう他の2人とのつながりはなく、家族の幸福のために自宅での生活を許可されるべきだと述べた。
アバウアンモさんの妻ゼイナさんは法廷に提出した書簡の中で、学校でいじめを受けてうつ病や不安症に苦しんだ子どもたちを自宅で教育したと述べた。
サウジアラビアにいるとみられるアルザバラ氏とアルムタイリ氏に逮捕状が出された。