ポーランドのドゥダ首相、ネタニヤフ首相がアウシュビッツのイベントに参加する場合は逮捕されるべきではないと発言

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ポーランド大統領は、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が入国した場合、ICC令状に基づいて逮捕しないよう政府に要請した。

ポーランドのアンジェイ・ドゥダ大統領は、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が国際令状による逮捕を恐れることなくアウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所解放80周年記念式典に出席できるよう政府に要請した。

国際刑事裁判所(ICC)は11月、ガザでの15か月にわたる戦争中の戦争犯罪と人道に対する罪の容疑で、ネタニヤフ首相とその元国防大臣、ハマスの指導者イブラヒム・アルマスリ氏に逮捕状を発行した。

野党・法と正義党(PiS)のドゥダ氏はドナルド・トゥスク首相政府に対し、ネタニヤフ首相が1月27日のアウシュビッツ記念式典に出席することを決めた場合には逮捕されないよう要請する書簡を大統領補佐官が木曜日に発表した。

「大統領の意見では、問題が1つある。まさにアウシュヴィッツ収容所であるからこそ、イスラエル国民全員、この国の当局の代表者全員がこの例外的な出来事に参加する機会を持つべきだ」とマルゴルザタ・パプロッカ氏は述べた。ドゥダ氏の事務所長がポーランド国営通信社PAPに語った。

ドゥダさんはまだ返事を待っていると彼女は語った。トゥスク氏はこの書簡についてコメントしていない。

ポーランドなどICC加盟国は、令状が出ている容疑者が自国の地に足を踏み入れた場合、拘束することが義務付けられているが、裁判所にはそれを強制する手段がない。イスラエルはICCの加盟国ではなく、その管轄権に異議を唱えている。

同法廷には120カ国以上が加盟しているが、フランスやハンガリーなど一部の国はすでに同氏を逮捕しないと表明している。ハンガリーのヴィクトル・オルバン首相は、令状を無視してネタニヤフ首相をブダペストに招待するとさえ述べた。

ネタニヤフ首相が今月後半の記念式典に出席する予定があるかどうかは不明だが、同首相はこれまでアウシュビッツの記念式典に出席していた。

ポーランド外務省は木曜日、電子メールによる問い合わせに応じ、「ベンヤミン・ネタニヤフ首相がアウシュビッツ解放80周年記念式典に出席することを示す情報はこれまでのところ受け取っていない」と述べた。

さらに「ポーランドは安全な国であり、ポーランドを訪問する指導者は内務省による保護を受ける権利がある」と付け加えた。

追悼式には国際関係者や高齢の生存者らが出席する。第二次世界大戦中にドイツ占領下にあり、ナチスドイツ軍が最も悪名高い死の収容所を運営していた町オシフィエンチムで開催される。

アウシュヴィッツでは110万人以上が殺害された。歴史家によれば、その大部分(約100万人)はユダヤ人だったが、犠牲者の中にはポーランド人、ロマ人、ソ連軍捕虜などが含まれていたという。

ポーランドのユダヤ人320万人のうち少なくとも300万人がナチスによって殺害され、ホロコーストで殺害されたユダヤ人の約半数を占める。

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