ゼレンスキー氏、ドナルド・トランプ氏の強さと予測不可能性がウクライナ戦争を終わらせることができると語る

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1月20日に就任するトランプ大統領は、ウクライナに対する自身の政策を公には具体化していないが、これまでの発言により、米国がウクライナの最大の軍事支援者であり続けるかどうかに疑問符がついた。

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領によると、ドナルド・トランプ次期米大統領は「強くて予測不能」であり、その資質がロシアのウクライナ侵略に対する同氏の政策アプローチの決定的な要因となる可能性があるという。

しかし、ゼレンスキー氏は、トランプ大統領が選挙期間中に「できる」と主張したように、約3年にわたる戦争を1日で終わらせることは不可能だと述べた。

ゼレンシキー大統領はウクライナのテレビインタビューで、戦場での戦闘について触れ、「トランプ大統領が自分の立場に強ければ、戦争の『熱い』段階はかなり早く終わる可能性がある」と述べた。

ゼレンスキー氏は「(トランプ氏は)強力で予測不可能だと信じている。トランプ大統領の予測不可能性が主にロシア連邦に向けられることを強く望む」と述べた。

1月20日に就任するトランプ大統領は、ウクライナに対する自身の政策を公には具体化していないが、これまでの発言により、米国が今後もウクライナの最大かつ最も重要な軍事支援者であり続けるかどうかに疑問符が付いている。

ゼレンスキー氏はワシントンの支援が継続されることを保証することに熱心で、11月の米大統領選挙前にもニューヨークでトランプ大統領と会談した。

戦争が来月で4年目に突入し、トランプ大統領がホワイトハウスに入ろうとしていることから、第二次世界大戦以来の欧州最大の紛争がいつどのように終結するのかという問題が表面化している。

ロシアはウクライナの約5分の1を支配しており、昨年はウクライナ防衛の弱点を突いて、兵力と装備の多大な損失にもかかわらず、東部地域でゆっくりと前進した。

戦争の行方はウクライナに有利ではない。この国は前線で人員が不足しており、西側諸国のパートナーからの継続的な支援を必要としている。

ゼレンシキー氏によると、トランプ大統領は、エマニュエル・マクロン仏大統領が、戦闘停止合意を監視するために西側平和維持部隊がウクライナに派遣されている可能性を提起したことに好意的に反応したという。

同氏は先月パリでトランプ氏とマクロン氏と会談した。

「しかし、私は問題を提起し、具体的にどの国がこの構想に参加するのか、また米国が参加するのかどうかについては聞いていないと述べた」とゼレンシキー氏は語った。

ウクライナの指導者は自国がNATO加盟国になることを決意している。この同盟の加盟32カ国は、ウクライナもいつかは参加するが、戦争が終わるまでは参加しないと述べている。

ゼレンシキー大統領はテレビインタビューで、「(ウクライナの平和維持のための)欧州軍の派遣は、ウクライナのNATO加盟の将来を排除すべきではない」と述べた。

ゼレンシキー大統領は、ウクライナ軍によるロシアのクルスク国境地域への侵攻は、将来の和平交渉における「非常に強力な切り札」であると述べた。

前線からの暗いニュースに対抗するため、ウクライナは昨年8月にクルスクの一部を占領し、第二次世界大戦後初めてのロシア領土の占領となった。

しかし、この侵攻は戦争の力学を大きく変えることはなく、軍事アナリストは、ウクライナは当初占領した土地の約40%を失ったと述べている。

それにもかかわらず、ゼレンスキー大統領は、この成果はアジア、南米、アフリカ諸国に感銘を与え、ロシアの軍事的評判を傷つけたと述べた。

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