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連立政権崩壊を受けてオーラフ・ショルツ党首が早期選挙の実施を求める圧力に直面しているため、緑の大臣兼副首相のロバート・ハベック氏が出馬を表明するとみられている。
メディア報道によると、与党三党連立政権の崩壊に端を発した政治危機のさなか、ドイツのロベルト・ハベック副首相兼経済大臣は金曜日、緑の党を代表して同国のトップへの立候補を発表する予定だという。
木曜日にハベック氏のXアカウントに投稿された動画では、今週6年間の活動休止を経て壇上に復帰した緑の大臣が「首相時代」という文字が入ったブレスレットを着けており、今後の発表をからかっているようだ。
同国の最大野党、キリスト教民主同盟(CDU)のフリードリヒ・メルツ党首は、ハーベック氏の立候補の可能性を真っ向から否定した。
メルツ氏は「9%の得票率を持っているのに首相候補になると宣言するのは確かにユーモラスな要素がある」と語った。
緑の党は、連立相手の社会民主党(SPD)と自由民主党(FDP)とともに、今週見事な形で崩壊した辛辣な連立政権の一環として人気が急落している。
今年10月の時点でドイツ国民の政府に満足している人はわずか14%で、ドイツの与党政府としてはここ数十年で最低の評価となった。
水曜日、ドイツのオラフ・ショルツ首相がクリスティアン・リンドナー財務大臣を解任し、連立パートナー間の緊張は限界点に達した。
その後、FDPに所属するリンドナー氏は閣僚を連立から外し、ショルツ氏と緑の党は議会の過半数を失った。
ドイツ連邦経済・気候保護担当大臣でもあるハーベック氏は木曜日、不信任投票とその後の選挙が行われるまで閣僚はショルツ氏と連立政権に留まると述べた。
ショルツ氏の苦境に追い打ちをかけるように、CDUとメルツ党首は来週水曜日にも不信任投票を実施するよう求めている。
ショルツ氏は以前、その日付を1月15日に設定し、議会で過半数を獲得していないにもかかわらず暫定的に統治を続けると主張した。
木曜夜の両氏の会談は膠着状態に終わり、メルツ氏は首相と「意見の相違があった」と述べた。
放送局ZDFが実施した世論調査によると、ドイツ国民の早期選挙への支持は高く、84%が賛成している。
ショルツ氏が法律を可決するには各政党の投票に頼らなければならないため、暫定的にどのように統治できるかは不透明だ。
左派、ドイツのための選択肢(AfD)、同盟サーラ・ワーゲンクネヒト(BSW)などの他の政党は、連立与党に対する嫌悪感で団結した。
AfDの政治家ベルント・バウマン氏はショルツ氏に「直ちに新たな選挙」を実施するよう要請した。
専門家らは、議会での明確な権限がなければ、ドイツは国内および国際レベルでリーダーシップを発揮するのに苦労するだろうと警告している。
「3月末までに新たな選挙が実施されなければ、ドイツは自国過半数を擁し完全に機能する新政府の発足を6月まで待たなければならないことになるが、それはすべてが順調に進むことが前提だ」とジェーン・ピュリエリン氏は述べた。欧州外交問題評議会の上級政策研究員。
「これは、ドイツが欧州レベルで主導的な役割を果たすことができないことを意味する。」