によるAP通信
公開日
この記事をシェアする
両国はEUへの加盟を望んでおり、EUはまず両者の違いを整理する必要があると伝えている。
セルビアとコソボの首脳は、数カ月にわたる政治危機を終結させ、長期的な関係改善に向けた欧州連合主催の計画に黙認したと、EU外交政策責任者のジョゼップ・ボレル氏が両国会談の議長を務めた後、月曜に述べた。
ブリュッセルでの一連の会合後の記者会見でボレル氏は単独で記者団に対し、セルビアのアレクサンダル・ヴチッチ大統領とコソボのアルビン・クルティ首相が「本日、欧州連合の提案についてこれ以上の議論は必要ないことで合意した」と語った。
両国はEUへの加盟を望んでおり、EUはまず両者の違いを整理する必要があると伝えている。
ボレル氏は、「更なる作業が必要」であることと、両首脳が来月再び会談する予定であることを述べた以外は、会談に関する詳細をほとんど明らかにせず、記者らも質問することは許されていなかった。
ヴチッチ氏はこれとは別に、「何らかの妥協に合意できることを望んでいたが、クルティ氏にはその準備ができていなかった」と語った。ヴチッチ氏は、EU計画をどのように実行するかについては何も話し合わなかったと付け加えた。
クルティ氏は、両首脳は文書を受け入れたが、「セルビア側は署名する準備ができていない」と述べた。
2008年にコソボが一方的に離脱して以来、セルビアと旧州との間の緊張が高まっている。この動きは多くの西側諸国が認めているが、ロシアと中国の支援を得てセルビアが反対している。 EU仲介による両国間の交渉は近年ほとんど進展していない。
最近、自動車のナンバープレートの形式やセルビア人警察官の逮捕といった一見些細な問題をめぐってこうした緊張が高まり、ロシアによるウクライナ戦争が2年目に入ると同時に新たなバルカン半島紛争が勃発するのではないかという西側諸国の指導者たちの新たな懸念を引き起こした。
しかしボレル氏は、両国はここ数カ月の「危機管理」から脱却できると慎重ながらも楽観的な見方を示した。 「この協定が、切望されている信頼を築き、過去の遺産を克服するための基礎にもなることを願っています」と同氏は述べた。
同氏は、この青写真が意味するのは、「人々が相互に認められた自分のパスポートと身分証明書とナンバープレートを使って、セルビアとコソボの間を自由に移動できることだ」と語った。それは、人々が自分の卒業証書やどこで取得したかが問題になるかどうかを気にせずに勉強し、働くことができることを意味します。」
ボレル氏は、金融支援の強化、ビジネス協力、新たな投資の見通しを通じて、双方に新たな経済機会を提供すると述べた。同氏は、この計画により輸出入証明書の必要性がなくなることで、より良い雇用が提供され、貿易が改善されるだろうと述べた。
クルティ氏は、コソボのすべての人々と専門家に協定を読むよう促し、「我々は欧州の良好な近隣地域におけるコソボとセルビアの関係正常化に向けた一方通行の良い道を進んでいる」と記者団に語った。
ボレル氏はまた、セルビアとコソボが「現場での新たな緊張を引き起こし、交渉を頓挫させる可能性のある、協調性のない行動を自制する」というブチッチ氏とクルティ氏の約束を歓迎した。
ヴチッチとクルティの間のこれまでの会談は口論と相互非難に堕した。
EUは2011年以来セルビアとコソボの間の交渉を仲介してきたが、署名された33の協定のうち実行に移されたものはほとんどなかった。昨年ロシアがウクライナへの本格的な侵攻を開始して以来、EUと米国は迅速な進展を求めてきた。
今月初め、何百人ものセルビア民族主義者が集まったベオグラードで、ヴチッチに対しEU計画を拒否し、交渉から撤退するよう要求した。
右翼デモ参加者らは「反逆」と叫び、「降伏反対」と書かれた横断幕を掲げ、セルビア大統領府付近に集まり交通を遮断した。デモ参加者らは親ロシア派でもあり、横断幕には「コソボの裏切りはロシアの裏切りだ!」と書かれていた。
ここ数カ月、米国とEUの特使がプリシュティナとベオグラードを定期的に訪問し、新たな提案を受け入れるよう促しており、両首脳は今月初めにドイツの都市ミュンヘンで開かれた主要な安全保障会議の傍らでEU高官らと会談した。