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欧州保健当局はインフルエンザと新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種率の拡大を求めている。こちらはヨーロッパにおける昨年のワクチン接種率の推移です。
EU保健当局によると、昨年の冬、欧州連合および欧州経済地域の数カ国でインフルエンザと新型コロナウイルスのワクチン接種は「最適以下」だった。EU保健当局は今年、対象国を拡大するよう呼び掛けている。
2つの新しい欧州疾病予防管理センター( ECDC)が報告している。
あるECDC報告書によると、60歳以上の人の中央値14%が新型コロナウイルス感染症ワクチン接種を受け、80歳以上の人の中央値22%がワクチン接種を受けたという。
80歳以上の人の割合は、ルーマニアの0.03パーセントからスウェーデンの93.9パーセントまで幅がありました。
同庁によると、2023/2024年の冬季のインフルエンザワクチン接種率はEUとEEA全体で大きく異なり、スロバキアの12%からデンマークの78%まで幅があったという。
全体として、65歳以上のインフルエンザワクチン接種率が75%を超えたのはデンマークとアイルランドの2カ国だけだった。
これは、各国が、高齢者層のインフルエンザワクチン接種率75%を達成するという2009年に設定した欧州理事会の目標を達成できていないことを意味する。
ECDC所長のパメラ・レンディ・ワグナー氏は声明で、「対象集団に対する十分な保護レベルに達している国は非常に少ないため、冬のシーズンに向けてワクチン接種の摂取量を増やすことが不可欠だ」と述べた。
同庁は、季節性インフルエンザ、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)、新型コロナウイルス感染症が同時に流行し、医療システムに負担をかける可能性があると警告した。これはパンデミック以来、過去数年間にも起きたことだ。
彼らは、高齢者や免疫不全者などの高リスクグループの人々に対し、最前線の医療従事者とともにワクチン接種を受けるよう呼び掛けた。
ECDCはまた、呼吸器疾患を持つ人々に対し、他人への感染を避けるために、仕事を休んで家にいる、手洗いをする、屋内エリアを換気する、混雑した場所やリスクの高い集団の間ではマスクをするなどの予防措置を講じるよう勧告した。