ヨーロッパ全土で大晦日のキャンセルが相次ぎ、ギリシャ政府が音楽を禁止

新型コロナウイルス感染者の急増に苦しむギリシャ政府は、大晦日の音楽を禁止した。

ギリシャのタノス・プレブリス保健大臣は水曜日、新年の祝賀行事には商業施設での音楽の禁止を発表した。

この措置は、オミクロン亜種の蔓延を抑制するために発表された新たな制限の一環である。

新しい亜種の影響でヨーロッパ全土でディスコの照明が消されているため、この発表はヨーロッパのパーティー参加者にとって最新の悪いニュースだ。

アクロポリスからシャンゼリゼまでの象徴的な場所では花火大会が中止になった。一方、ベルリン当局は大規模な集会を禁止しており、ブランデンブルク橋でシルヴェスターを祝うことは再びできないことになる。

英国各地での規制はさまざまだが、スコットランドではホグマネイ・パーティーが中止され、ロンドンのサディク・カーン市長はトラファルガー広場に群衆が集まることを警告した。

イタリアでは、ローマでは伝統的な花火大会が開催されず、ヴェネツィアでは野外コンサートが中止になった。

ワクチンのおかげで2020年冬の悲惨な都市閉鎖は抑制されたものの、欧州ではパンデミックが終わったわけではないようだ。

ギリシャの新型コロナウイルス感染者数

ギリシャの制限措置は当初の1月3日の開始日から前倒しされており、木曜早朝に開始される。

火曜日、ギリシャの1日当たりの感染者数は2万2000人近くに急増し、前日に報告された記録的な数字の2倍以上となった。

人口約1,100万人のこの国では、新型コロナウイルス感染症による毎日数十人の死亡者が記録されており、水曜日に発表された死者数は72人となっている。

ギリシャ全体ではパンデミック開始以来現在110万人以上の感染者が確認され、2万600人以上が死亡している。

サノス・プレブリス保健大臣はライブ配信された会見で、「新規感染者数では現在、オミクロンが最も有力な亜種だ」と述べた。

ギリシャの措置には、スーパーマーケットや公共交通機関での高防護マスクの着用義務化、政府職員へのスケジュール変更と追加の在宅勤務命令、スポーツ会場の厳格な収容人数制限などが含まれる。

娯楽施設は木曜から深夜に閉店するが、大晦日は午前2時まで営業が認められる。