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スイスの食品・飲料会社ネスレは木曜日、インフレの打撃を受けて安価なブランドに目を向けた消費者を取り戻すことに苦戦しているため、今年の売上高見通しを下方修正した。
ネスレは2024年の売上高成長率が少なくとも3%になるとの見通しを示し、従来予想の約4%から下方修正した。
これは、インフレによる価格高騰で顧客が安価なブランドを選ぶようになったスイスの企業が顧客を取り戻そうとしている中でのことだ。
しかし同グループは、価格の下落が予想よりも早く、見通しの変更を促したと述べた。
「プラスの実質内部成長が戻ってきた。第 2 四半期には、グループ全体で販売量と構成比の伸びが改善しました。ネスレ ヘルス サイエンスは計画通りに回復しており、下半期も好調に推移する見通しです。今年の残りの期間に向けて、当社は消費者トレンドに対応するイノベーションを立ち上げ、当社の大きな象徴的なブランドを成長させることで、引き続きRIG(実質内部成長)を推進していきます」とネスレCEOのマーク・シュナイダーはコメントした。
「同時に、価格が予想よりも早く下がっていることも確認しました。したがって、本業売上高の伸びは少なくとも3%になると予想されており、当社は今年のガイダンスを調整することが賢明であると考えています。」とシュナイダー氏は付け加えた。
同社はプレスリリースで、コーヒーが同社の主要な世界的コーヒーブランドであるネスカフェ、ネスプレッソ、スターバックスの3つによって支えられ、一桁半ばの成長を遂げ、本業的成長に最大の貢献を果たしたと述べた。
ペットケアは、科学に基づいたプレミアム ブランドであるピュリナ プロ プラン、ファンシー フィースト、ピュリナ ONE の継続的な勢いに牽引され、一桁半ばの成長を達成しました。一方、菓子の売上はキットカットと地元ブランドが牽引し、一桁後半の割合で成長しました。
同社は、料理分野ではマギーが堅調な成長を遂げたが、北米での冷凍食品がそれを相殺したと述べた。
一方、実質的なトレーディング営業利益は78億スイスフラン(81億7000万ユーロ)で、アナリストの予想と一致した。