グッチのオーナー、ケリング氏、イタリアの税務訴訟を13億~14億ユーロで和解間近 - 情報筋

によるロイター

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エミリオ・パロディ

[ミラノ(ロイター)] - フランスの高級品グループ、ケリングは、同社のファッションブランド「グッチ」の未払い税金を巡るイタリア当局との係争を解決するため、13億〜14億ユーロを支払うことで合意に近づいていると、関係者3人が木曜ロイターに明らかにした。

この件に直接詳しい関係者の1人によると、フランスの高級品グループとイタリア税務当局との間の協定は5月初めに署名される予定だという。

これは、企業がイタリア税務当局と合意した史上最大の納税和解となる。

ケリングは自社の活動がすべての納税義務を完全に遵守していると主張し、一貫して租税回避を否定してきたが、現時点でのコメントはなく、税務当局からのコメントも現時点では得られていない。

ケリングは今年初め、イタリアの未払い税金14億ユーロの請求に直面していると発表し、暫定調査結果には異議を唱えたと付け加えた。

同社のスイスに本拠を置く高級品インターナショナル(LGI)子会社は、他所で得た収益に対する税金を逃れた疑いで捜査を受けている。

疑惑のほとんどはグッチに関するもので、2017年末にミラノとフィレンツェにあるグッチのオフィスがイタリア警察によって家宅捜索された。

2018年11月、ミラノ検察当局は、グッチが2010年から2016年の間に計上した収益に対して10億ユーロ以上を脱税した疑いに関する捜査を終了した。

検察側は、LGIを通じて計上された歳入はスイスではなくイタリアで課税されるべきだと主張している。

和解に合意すれば、ケリングは利息の支払いや税金の支払い遅延に対する制裁を免れることになるが、ある関係者によると、最終請求額に約5億ユーロが追加されることになるという。

(エミリオ・パロディによるレポート、サラ・ホワイトによる追加レポート、アレクサンダー・スミスによる編集)

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