ロシアは人権活動家殺害の捜査を怠ったと欧州裁判所が発表

によるユーロニュースAFP

公開日

この記事をシェアする

欧州人権裁判所は、2009年の人権活動家ナタリア・エステミロワ殺害事件について「適切な捜査を怠った」としてロシアを非難した。

ロシアは2009年の活動家ナタリア・エステミロワ殺害事件で「適切な捜査」を怠ったと欧州裁判所が判決した。

欧州人権裁判所は火曜日、彼女の死から12年が経ったにもかかわらず徹底的な調査を実施しなかったとしてモスクワを非難した。

ロシアは現在、「精神的損害」としてナタリア・エステミロワさんの妹に2万ユーロの支払いを命じられている。

しかし裁判所は、ロシア国家が殺人に関与したと主張するエステミロワさんの家族が提出した証拠を却下した。

エステミロワさんは2009年7月15日に誘拐され、頭と胸を撃たれた状態で発見された。彼女殺害の罪で裁判にかけられた人はいない。

この著名な人権活動家はロシアのNGO記念館と協力し、チェチェンの法執行当局による犯罪容疑に関する記事を執筆していた。

ロシア当局によると、彼女殺害の主な容疑者はチェチェンの活動家アルハズル・バシャエフだがまだ逮捕されていない。

エステミロワさんの家族からの通報を受け、ストラスブール裁判所は事件を審理し、「適切な捜査を怠った」としてロシアを非難した。

裁判所は、ロシア当局が「迅速に捜査を開始し、犯行後数日間に容疑者の起訴を含む捜査活動を実施した」と指摘した。

しかし、欧州の裁判官らは「専門家の証言の一部の矛盾は解決されていない」と述べた。

「捜査当局は、なぜ不法武装グループに所属する人物を殺害した容疑者のDNAの痕跡が見つからないのか説明していない」と裁判官は付け加えた。

裁判所はまた、ロシア政府が「事件ファイルのほとんどの文書を提供しなかった」ため、被害者の家族に対する義務を怠ったと述べた。

欧州人権擁護センターが発表した声明の中で、被害者の娘ラナ・エステミロワさんは「裁判所が適切な捜査がなかったと認定したことをうれしく思う」と述べた。

しかし彼女はまた、今回の判決を「非常に残念」とも述べ、メモリアル人権団体も同様の感情を抱いていると述べた。

アクセシビリティのショートカットに移動