アルバニアのイリル・メタ大統領、弾劾調査は「違法」と発言

によるAP

公開日

この記事をシェアする

アルバニアの国会議員らは、先月の選挙中に憲法に違反したとしてイリル・メタ大統領に対する弾劾手続きを開始した。

アルバニア大統領は、弾劾されるべきかどうかを調査している議会委員会への出廷を拒否した。

議員らは今月、憲法違反の疑いでイリル・メタ大統領に対する訴訟を開始した。

しかしメタ大統領は議会に28ページの文書を送り、調査委員会には正当性がないと主張した。

メタ氏は「反憲法的かつ違法な機関からのいかなる要請も無視」しながら職務を遂行し続けると付け加えた。

与党左派社会党の議員50人は議会に対し、メタ氏に関する調査を開始するよう要請した。

彼らは、大統領が4月25日の議会選挙前に野党の側に立って国家統一を保障するという憲法上の義務を怠ったと主張している。

アルバニアの社会党は投票で地滑り的な勝利を収め、定数140の議会において組閣に十分な74議席を確保した。

メタ氏は、先月選出された議会が召集されていないため、退任する議会には移行期間中にこうした調査活動を行う資格がないと主張した。

「このような形での取り組みは民主主義社会では受け入れられない」と地域サミット後にスロベニアを訪れているメタ氏は書いた。

大統領は以前、エディ・ラマ首相の政府が新型コロナウイルス感染症のパンデミックへの対応に失敗していると批判していた。

社会党が2022年7月に大統領任期が終了する予定のメタ氏を弾劾するには3分の2の多数決とアルバニア憲法裁判所の承認が必要となる。

アクセシビリティのショートカットに移動