気候変動:英国、欧州連合よりも「野心的な」目標を発表へ

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ボリス・ジョンソン首相は英国の排出量を「どの主要経済国よりも早く」削減することを約束する予定で、これにより2030年までに1990年レベルから少なくとも68%削減されることになる。

ボリス・ジョンソン首相は、他の国々も追随するよう促すことを期待して、英国の野心的な気候変動目標を発表する予定だ。

首相は金曜日、英国の温室効果ガス排出量を「どの主要経済国よりも早く」削減することを約束し、2030年までに1990年レベルの少なくとも68%削減することになる。

これにより、同国は2050年までに実質排出量ゼロを達成する軌道に乗せることになり、EUが来週設定すると予想されている目標よりも野心的な目標となる。

12月12日、英国は国連およびフランスと共同で、パリ協定5周年に合わせたイベント「気候野心サミット」を主催する。

この協定は気候変動の壊滅的な影響を回避するための世界的な協定で、今世紀末までに地球温暖化を2℃に抑えることを目指している。

可能であれば、気温上昇を摂氏 1.5 度以下に抑えるのが理想的です。

米国は先月、ドナルド・トランプ大統領の下でこの協定を正式に破棄したが、次期指導者ジョー・バイデン氏はこれを撤回すると約束した。

パリ協定によれば、各国は排出量削減のペースを独自に決めることができ、計画と進捗状況を国連に報告することだけが義務付けられている。

したがって、12月のサミットの目的は、2021年の第26回国連気候変動締約国会議(COP26)に先立って、他国に同様に野心的な目標を設定するよう促すことである。

ジョンソン首相は「われわれは本日、主要経済国を上回るペースで2030年までに排出量を削減するという野心的な新たな目標を掲げて先頭に立っている」と述べた。

「しかし、これは世界的な取り組みであり、そのため英国は来週の気候野心サミットの一環として世界の指導者に対し、排出量を削減しネットゼロ目標を設定するという独自の野心的な計画を前進させるよう促している。」

ケニアに本拠を置く気候とエネルギーのシンクタンク、パワー・シフト・アフリカのディレクター、モハメド・アドウ氏は英国の目標を称賛した。

同氏は、「これは来年の重要な国連サミットの主催国に我々が見たいリーダーシップであり、他の国々にもこれに倣うよう圧力をかけることになるだろう」と語った。

「パリ協定5周年を前にした英国のこの歓迎すべき動きは、より安全でクリーンな世界を目指してトップへの競争を引き起こすに違いない。」

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