イタリアのドラギ氏、サルビーニ氏の新政権発足で2党の支持を獲得

によるユーロニュースAP通信、AFP通信

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ポピュリズムの五つ星運動と右派同盟はともに、国益のため激しい対立を脇に置く用意があると述べ、ドラギ率いる政府への支持を示唆した。

イタリア首相に指名されたマリオ・ドラギ氏は、国を現在の政治危機から脱却するための政権樹立を目指し、主要2政党からの初期支持を取り付けた。

この申し入れは、ポピュリストの五つ星運動と右翼同盟からのもので、国益のために激しい対立を脇に置く用意があり、国民統一政府の可能性が高まると述べた。

同盟党首で元内務大臣のマッテオ・サルビーニ氏はドラギ氏との会談後、「我々には準備ができている。我々はこの国の主導的な政治勢力であり、統治すべき勢力だ」と述べた。

同氏は、野党勢力を維持する意向を表明している極右政党「イタリアの兄弟」に言及し、「他の政党とは対照的に、私たちは常にノーと言うようでは進歩はないと信じている」と付け加えた。

2018年の前回議会選挙で最多票を獲得し、コンテ両政権の中心人物だった五つ星運動の指導者ヴィト・クリミ氏は、「国益のためあらゆることを乗り越える用意がある」と語った。

コンテ第一次政権で元内務大臣を務めたサルビーニ氏は、大臣時代にイタリアで移民救助船の下船を許可しなかったとしてシチリア島で裁判にかけられるよう、議会特権の解除に投票した政治家らと同席する予定だと述べた。

2012年に欧州中央銀行総裁として債務危機のさなかユーロ圏を救った功績で「スーパーマリオ」として知られるマリオ・ドラギ氏は、ジュゼッペ・コンテ首相辞任後、セルジオ・マッタレッラ大統領に呼び出された。

コンテ氏は連立パートナーであるイタリア・ビバの政権離脱を受けて辞任した。しかし、同じく元首相マッテオ・レンツィ氏の小政党は、民主党(PD)、シルビオ・ベルルスコーニ元首相率いるフォルツァ・イタリア、小党自由平等党とともに、ドラギ氏率いる政府への支持を表明している。

しかし、中道左派のPDは、閣僚のポストが極右同盟に与えられた場合、入閣したくないことをほのめかした。

新政府はパンデミックで荒廃したイタリア経済の再始動を支援するため、欧州連合の基金から2000億ユーロ以上をどのように支出するかを決定する責任を負うことになる。ユーロ圏で3番目に大きい国だが、昨年はGDP(国民総生産)が8.9%減少した。

サルビーニ氏は「私は外側にいるのではなく、お金がうまく使われるかどうかが決まる部屋にいたい」と語った。

73歳のドラギ氏は今週、政党との第1回協議を終えた。同氏はまた、労働組合、ビジネスロビー、その他の市民社会のメンバーとも会合する予定だ。

同氏が議会過半数を獲得できなかった場合、おそらく6月に早期選挙が実施される可能性がある。しかしマッタレッラ大統領はその週、健康と経済危機の真っただ中でそのような結果は避けたいと明言した。

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