によるユーロニュースとAFP
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オランダ諜報機関によると、スパイの1人は「人工知能、半導体、ナノテクノロジーなどに関する情報に興味を持っていた。この技術の多くは民生用と軍事用の両方に役立つ」という。
デンマーク当局がエネルギーと技術に関する情報を自国の情報機関に提供したとしてロシア国民を起訴した翌日、オランダは木曜日、ロシアのスパイ2人を特定したと発表した。
オランダ総合情報治安局(AIVD)は、ハーグのロシア大使館の外交官2名が「ペルソナ・ノン・グラータ」と宣言され、「間もなく」国外に出ると発表した。
スパイの一人は「人工知能、半導体、ナノテクノロジーなどに関する情報に興味を持っていた。このテクノロジーの多くは民生用と軍事用の両方に役立つ」と述べた。AIVDの声明はこう述べた。
「ハイテク分野には質の高い独自の知識がある。今回のスパイ事件は情報源が存在する、または活動していた組織に損害を与えた可能性が高く、ひいてはオランダ経済や国家安全保障にも損害を与えた可能性がある」と付け加えた。
ユーロニュースはロシア外務省にコメントを求めた。
デンマーク在住のロシア人に対する告発は「間違いだった」とモスクワが発言
オランダの発表は、デンマーク検察当局が声明でロシア国民がエネルギー技術に関する情報をロシア諜報機関に提供した容疑で逮捕・起訴されたことを確認した翌日に行われた。
「被告は2020年7月初めから拘留されており、とりわけデンマークのエネルギー技術に関する情報をロシア諜報機関に提供した疑いがある」と当局は付け加えた。
この容疑は、デンマーク警察情報局による大規模な捜査の後に行われた。
容疑者は名前、性別、年齢は当局によって明らかにされていないが、デンマークの法律に基づき懲役6年の刑が言い渡される。
コペンハーゲンのロシア大使館は、この告発は「間違い」であると考え、司法手続きにおける公平性を求めたと述べた。
大使館は、「私たちの同胞」が法廷で無罪となり解放されることを望んでいると付け加えた。
一方、ロシア外務省は状況を「監視」していることを認め、容疑者はいかなる罪も否定した。
同省は声明で「逮捕と進行中の裁判はコペンハーゲン側の反ロシアヒステリーの次の段階だとみなしている」と述べた。
「このような根拠のない告発は『魔女狩り』を彷彿とさせ、デンマークにおけるロシア専門家の活動を危険にさらしている。」
7月に容疑者が逮捕されて以来、在デンマークのロシア大使館は容疑者に必要な援助を提供し、「家族や友人との連絡を確立する」のに協力してきた。
同省は「同胞に対する非難の偏った性質にもかかわらず、正義が勝利することを期待している」と付け加えた。
デンマーク検察は容疑者に対し、スパイ容疑で実刑判決を言い渡した上で国外追放を求める方針だ。裁判はオールボーの地方裁判所で非公開で行われる予定で、日程は未定。