「Brexitの番犬」:二度目の国民投票がUKIPの復活を促す可能性はあるのか?

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UKIP関係者らはユーロニュースに対し、もしBrexitが覆れば「大きな皮肉」となり、UKIPにとって支持を得る絶好のチャンスとなると語った。

テリーザ・メイ首相に二度目の国民投票を実施するよう圧力が高まる中、英国独立党(UKIP)はBREXITが離脱を意味するという立場を硬化させている。

UKIPの右派マニフェストは、多くのEU離脱派がそもそもEU離脱の考えを加速させるために利用したもので、EUにこれ以上金を支払わないこと、英国国民にEU法を課さないこと、英国に対する管轄権をなくすことなどが含まれている。英国は欧州裁判所によって認められ、国境を越えたEU移民はもう禁止される。

UKIPの広報担当者はユーロニュースに対し、同党はEU離脱の「番犬」の役割を果たしていると述べ、二度目の国民投票は民主主義に対する国民の信頼を傷つけ、2016年6月にEU離脱に投票した1740万人の国民の意志を損なうことになると付け加えた。

UKIPはユーロニュースに対し、「メイ首相は離脱派と残留派の両方を団結させて自身の『合意』を非難することで、不可能を達成した」と語った。

「UKIPは、1972年欧州共同体法を廃止し、世界の他の国々との自由貿易協定の構築に焦点を移しながらWTO条件で貿易することにより、できるだけ早い機会にEUを離脱することを支持する」と広報担当者は述べた。

カリスマボイド?

しかし、UKIPはまた、2回目の国民投票がすでに上昇している世論調査の数字をさらに強化する可能性があるとも考えている。一部の専門家は、その可能性はあると信じているが、ナイジェル・ファラージ氏が飛び降りて以来、欧州懐疑派には結集する人気のある政治家がいないと信じている。

「UKIPは世論調査ではより多くの支持を集めているが、さらに右傾化している。党の最大の強みは元党首ナイジェル・ファラージだったが、彼は現在党を去った」とランカスター大学政治学上級講師マーク・ガーネット博士は語った。

ガーネット博士は続けてユーロニュースに対し、英国の選挙制度は支持が集中するのではなく広く分散する「第三者」に対抗するものであるため、ファラージ氏や同様のカリスマ的人物なしではUKIPが大きな躍進を遂げる可能性は低いと語った。

EU離脱の主任立案者の一人として知られるファラージ氏は最近、党首が元イングランド国防同盟党首のトミー・ロビンソン氏を顧問として迎え入れたことを受けてUKIPを離脱した。

再投票の機運が高まり続ける中、ファラージ氏は今週も「離脱」運動家らを結集し、これまで投票したことのない何百万人もの人々と再び関わりを持とうとした。

UKIPの広報担当者はユーロニュースに対し、ロビンソン氏は党内で何の役割も持たず、「レイプギャング現象と刑務所改革」に関して党首ジェラルド・バッテンの個人顧問に過ぎないと語った。

UKIP関係者らはユーロニュースに対し、もしBrexitが覆れば「大きな皮肉」となり、UKIPにとって支持を得る絶好のチャンスとなると語った。彼らはまた、第50条が延長されれば、2019年5月の欧州選挙で有権者がUKIPに殺到し、抗議投票を登録する機会になる可能性があるとも述べた。

UKIPはまた、「残留」が勝利した場合、なぜ「離脱」側が3勝敗を決するためにさらにもう一度国民投票を要求すべきではないのかという疑問も提起した。

彼らはまた、紙の投票用紙の正確な文言がどのようになるのかについても疑問を呈している:「残留か離脱か」、「残留かメイ夫人の合意か」、「WTOかメイ夫人の合意か」、「WTOか残留か」、「WTOかノルウェープラス」、 「WTOかカナダプラスか?」

英国の政治学者でウォリック大学政治学教授のウィン・グラント氏はユーロニュースに対し、おそらくUKIPは2回目の住民投票が実施された場合、ウェストミンスターでの政治家による最初の投票に対する裏切りを強調するだろうと語った。同氏はまた、同党は最近内部分裂で弱体化しているものの、2回目の投票はUKIPが成長する機会になる可能性があるとも述べた。

ガーネット博士は、再びEU議会選挙が予定されている場合、UKIPは議席を獲得するのに有利な立場にあるだろうと同意した。同氏は、皮肉なことに、国民投票が覆されない限り英国でのEU選挙は決して行われないため、党が「EU離脱の番犬」として自ら任命した任務を果たせなかった場合に、党が躍進する最大のチャンスが訪れると付け加えた。

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