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パキスタン当局は木曜日、クリケットの英雄で政治家に転身したイムラン・カーン氏が部分集計で主導権を握ったため、総選挙の完全な結果発表は遅れると発表したが、反対派は不正があったと主張している。
クリケットのスター選手から政治家に転身したイムラン・カーン氏はパキスタン総選挙で早い段階でリードしたが、反対派は投票が不正だったとして非難の声を上げている。
初期の非公式結果は、彼の率いるパキスタン・テフレク・イ・インシャフ党(PTI)がリードしていることを示唆しているが、議会で過半数を確保するには連立を結成する必要があるだろう。
当局は木曜日、電子報告システムの技術的障害により完全な結果の公表が遅れる見通しで、現在は手作業で集計が行われていると発表した。
サルダール・モハマド・ラザ選挙管理委員長は「今回の選挙は100パーセント透明で公正だった」と述べた。
カーン氏のライバルで失脚したナワズ・シャリフ首相は、期日前投票集計は民主主義への攻撃だと主張した。一方、彼の兄でPML-N党のリーダーであるシェバズ・シャリフ氏は、投票結果は「大規模な不正行為に基づいている」と述べた。
なぜ投票が重要なのか
この選挙はパキスタンにとって71年間で2回連続の民主化移行とみなされている。それまでこの国は軍部によって断続的に統治されてきた。
投票と選挙運動は暴力によって台無しになった。水曜日、南西部バルチスタン州の州都クエッタの投票所付近で31人が死亡した。いわゆる「イスラム国」がこの攻撃に対する犯行声明を出した。
もし投票に勝てば、カーン氏は「イスラム福祉国家」の実現を約束し、人口2億800万人の貧しい大部分がイスラム教徒の国の発展を妨げる政治エリートを打倒するための闘いとしてポピュリズムキャンペーンを展開している。
しかし、同党の政権樹立が遅れれば、通貨危機が迫りつつある同国経済にさらにダメージを与える可能性があり、政府はIMFに救済を求めざるを得なくなるとみられている。