モルディブ、軍隊が最高裁判所に突入し非常事態を宣言

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アブドゥラ・ヤミーン大統領、投獄されている反政府派の釈放を求める裁判所命令を拒否し外出禁止令を発令

モルディブのアブドゥラ・ヤミーン大統領は、政治的危機を受けて15日間の非常事態を宣言した。

投獄されている野党指導者らを釈放すべきだという同最高裁の判決の履行を拒否したことを受け、治安部隊が最高裁判所に入ったと報じられている。

裁判所は先週、同国初の民主的に選出された大統領で現在亡命中のモハメド・ナシード氏を含む野党指導者9人に対するテロ容疑を取り消した。

警察はヤミーン氏の異母弟であるマウムーン・アブドゥル・ガユーム元大統領を息子とともに自宅で拘束した。ガユーム氏は2008年まで30年間この国を統治したが、現在は反政府勢力となっている。

モルディブ警察も火曜日にアブドゥラ・サイード首席判事と別の最高裁判所裁判官を逮捕し、諸島最高裁判所との法廷闘争が劇的にエスカレートした。

街頭抗議活動を引き起こしたヤミーン氏の行動は、同氏を批判する人々によって「粛清」と評されている。米国は同氏が権力を維持するために主要な野党政治家を投獄または追放していると非難している。

モルディブでは、2012年に警察の反乱で同島初の民主的に選出された指導者ナシード氏が辞任を余儀なくされて以来、政情不安が続いている。

中国、米国、インドはモルディブへの渡航勧告を出した。モルディブは外貨収入の大半を占めている観光客にとってのビーチパラダイスとして最もよく知られる人口40万の国である。

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