英国、存在しないBrexit影響調査で「職務怠慢の有罪」

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デービスEU離脱相が影響評価研究が行われていなかったことを認めたため、EU離脱に向けた英国の経済的準備をめぐって混乱が広がっている。

戦略担当大臣が水曜日、経済への「影響評価」が全く行われていなかったことを認めたことで、英国政府はEU離脱計画が混乱し、完全に混乱しているという新たな非難に直面している。

デビッド・デイビスのコメントは矛盾しているように見えるとして批判されている10月の自身の主張EU離脱によって予想される影響を「耐え難いほど詳細に」分析した一連の論文が作成されたと述べた。

英国のEU離脱相は、政府の準備状況や公表範囲を巡って国会議員らと長年議論を続けてきた。

同氏の自白は、隠蔽を恐れて政府による評価の公表を要求していた下院EU離脱委員会に出頭した際に認められた。デビッド・デービス氏は「私が知っている限り、体系的な影響評価のようなものはない」と述べ、交渉プロセスの後半でそのような分析を実施する方が適切だと述べた。

「影響評価」と「分野別分析」

これは委員会の議員らから直ちに批判を引き起こした。同委員会の委員長である労働党のヒラリー・ベン氏は、デービス氏の以前のコメントから、経済のさまざまな分野に関する研究が実際に存在することは「非常に明らか」であるように思われると述べた。

しかし、政府が自動車セクター、航空宇宙、金融サービスに関する正式な評価をまとめたかどうかをEU離脱相に尋ねると、デイビス氏は「答えはいずれも『ノー』だろう」と答えた。

同大臣は、政府の調査は正式な「影響評価」や予測ではなく、さまざまな産業と欧州市場へのエクスポージャーの「分野別分析」であると説明した。同氏は「経済モデルはどれも間違っていることが証明されているため、私はあまり好きではない」と述べた。

この研究を巡ってデイビス氏に質問したブレグジット特別委員会の労働党員シーマ・マルホトラ氏は、次のように彼を非難した。ツイッター「職務怠慢」のこと。

政治家らは11月1日、「Brexit影響評価」を公表する動議をBrexit委員会に可決した。政府は編集された一連の報告書を提出した。

「修羅場」

下院で野党労働党党首ジェレミー・コービンの質問に対し、テリーザ・メイ首相は、800ページに及ぶ「分野別分析」が作成されたが、報道されているような58件の影響評価はなかったと述べた。交渉に関する「実況解説」は行われないだろうと彼女は付け加えた。

10月25日、デイヴィッド・デイビス氏は英国EU離脱特別委員会に対し、「英国EU離脱の経済への影響に関する57セットの分野別分析」の存在を確認したようで、首相は「それらの概要結果を知るだろう」と付け加えた。

デービッド・デービスEU離脱大臣の議会委員会での証拠、2017年10月25日

EU離脱後は英国をEUの単一市場・関税同盟から離脱させる意向である政府は、EU離脱に関連して経済に関する詳細をあまり公表することはブリュッセルとの交渉での立場を弱めることになると述べた。

デービッド・デイビス氏はEU離脱委員会に対し、2019年の英国のEU離脱に向けて「非常に大規模な緊急時対応計画作戦」が実施されていると語った。

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