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ドイツのオラフ・ショルツ首相はイーロン・マスク氏の個人攻撃は重要ではないと一蹴したが、マスク氏がドイツの極右政党AfDを支持していることには懸念を表明した。
ドイツのオラフ・ショルツ首相は、イーロン・マスク氏の批判的な個人的コメントについて「冷静」であると述べた。それでも同氏は、米国の富豪がドイツのための選択肢(AfD)党を支持することで総選挙に関与しようとしているのではないかと懸念している。
ショルツ氏は、11月に連立政権が崩壊した後、ドナルド・トランプ次期米大統領の側近であるマスク氏が同首相を「愚か者」と呼んだことに反応した。同氏はその後、ドイツの大手新聞に寄稿した論説記事でAfDを支持した。
ドイツ社会民主党(SPD)のショルツ党首は、土曜日にドイツの雑誌シュテルンに掲載されたコメントの中で、「社会民主主義政治を評価せず、遠慮もしないリッチメディア起業家らによる批判には何も目新しいものはない」と述べた。彼らの意見とともに。」
「冷静さを保たなければなりません」とショルツ氏はスターン氏に語った。
ショルツ氏は「このような侮辱よりも、プーチン大統領率いるロシアとの接近を主張し、大西洋を越えた関係の弱体化を望んでいる右翼過激派の側面もあるAfDのような政党をマスク氏が支持していることの方がずっと心配だ」と述べた。
AfDは右翼過激派の疑いでドイツ国内諜報機関によって監視されており、ドイツの一部の州ではすでにそのように認識されている。
「ドイツの民主主義に手を出せ!」
ドイツでは、ショルツ氏率いる三党連立政権が停滞する国内経済をいかに活性化するかをめぐる論争で11月に崩壊したことを受け、2月23日に早期議会選挙が実施される予定だ。
副首相兼経済大臣のロバート・ハベック氏もマスク氏にドイツの政治に干渉しないよう警告した。
「私たちの民主主義から手を離してください、マスク氏!」ハベック氏はシュピーゲル誌のインタビューでこう語った。
緑の党の首相候補ハベック氏は、「巨万の富、情報とネットワークの管理、人工知能の使用、ルールを無視する姿勢の組み合わせは、我が国の民主主義に対する正面攻撃だ」と述べた。
マスク氏は投資のためコメントする権利があると信じている
マスク氏は最近、世界紙の論説記事でAfDを支持して騒動を巻き起こし、これに抗議して同紙の論説編集長エヴァ・マリー・コーゲル氏が辞任する事態となった。
「AfDはこの国にとって最後の希望の火花だ」とマスク氏は翻訳解説の中で書いた。
テスラモーターズのCEOはまた、ドイツへの投資により同国の状況についてコメントする権利が得られたとも書いている。
AfDの世論調査は好調だが、他党が極右党との連携を拒否しているため、トップ候補のアリス・ワイデル氏が首相に就任する現実的な可能性は無い。