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フランス大統領はアルプス地方の最近の洪水で最も大きな被害を受けた複数の地域を訪問し、復興には数カ月かかる可能性があると警告した。
エマニュエル・マクロン大統領は、フランスの洪水被害地域に住む村民に対し、1億ユーロの復興基金を約束する中で、家や生活の再建には何か月もかかる可能性があると警告した。
フランス大統領は水曜日、少なくとも13人(フランスで5人、イタリアで8人)が死亡した最近の洪水で壊滅的な被害を受けたアルプスのいくつかの地域を訪問した。現在も約20人が行方不明となっている。
泥と岩と瓦礫と化した人口2000人の村、ブレイユ・シュル・ロヤで演説したマクロン大統領は、救助隊員と住民の「勇気」と「団結」を称賛し、援助を送ることを約束した。
これにはEUや地方自治体からの融資に加え、1億ユーロの緊急援助基金も含まれると同氏は述べた。
彼のコメントは、破壊された家屋、道路、橋など、一週間を通して洪水によって引き起こされた大惨事を伝える写真が広まった中で発表された。
流れの速い水によって村の墓地から遺体が掘り出され、場合によっては遺体が洗い流されてしまうこともある。
イタリアとの国境にある村タンドの数人はマクロン氏に対し、「すべてを失い」、自分たちの将来について不安を感じていると語った。
大統領と話しながら泣きながら話したある女性は、「私たちを忘れないで」と頼み、「助けが必要だ」とも付け加えた。
一方、村長のジャンピエール・バサロ氏は、地元の羊飼いが群れの一部とともに土砂崩れで行方不明になったと述べた。
弟は近くの木にしがみついて生き延びた。
村は2日間電気も通信も止まり、道路も封鎖された。
「私たちは悲惨な状況にあった」とバサロ氏は語った。
現在、ヘリコプターが住民の安全を守るために食料やその他の物資を提供している。
洪水はフランスのアルプ・マリティーム県と国境を越えたイタリア北西部のリグーリア州とピエモンテ州で最も大きな被害を受けた。
フランスのジャン・カステックス首相によると、現在900人以上の救助隊員、500人の警察官、一部の軍隊が緊急作戦に参加しているという。