ギリシャの過密キャンプで移民2人が新型コロナウイルス検査で陽性反応

によるユーロニュースAP通信

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当局者らは、検査で陽性反応が出た2人には新型コロナウイルス感染症の症状は見られなかったと述べた。施設内の他の移民と彼らと接触した人々も検査を受けている。

ギリシャ当局は、東部レスボス島の新規到着者向けの特別隔離施設にいる移民2人が新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したと発表した。

当局は火曜日、2人は先週、アフガニスタンとアフリカ諸国から51人を乗せたボートがトルコから渡った際にエーゲ海の島に到着したと発表した。 51人全員は島の北部で、1万8000人近くが暮らすモリアの主要移民キャンプから遠く離れた場所で2週間の隔離生活を強いられた。

日曜日に到着した19人を含む計70人が隔離されている。

当局者らは、検査で陽性反応が出た2人には新型コロナウイルス感染症の症状は見られなかったと述べた。施設内の他の移民と彼らと接触した人々も検査を受けている。

数万人が窮屈で劣悪な環境で暮らしているギリシャの島々の移民キャンプでは、これまでのところコロナウイルス感染者は記録されていない。

ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は4月下旬にこう述べた。ギリシャ当局は「難民キャンプでの新型コロナウイルス感染症の蔓延を制限するために、深刻な過密状態と医療の欠如、適切な水、衛生設備、衛生製品へのアクセスに十分な対応をしていない」と述べた。

NGOは政府に対し、新型コロナウイルス感染症の犠牲になる「リスクがより高いキャンプ内の人々を緊急に特定」し、代替宿泊施設に収容するよう求めた。

同慈善団体によると、4月中旬の時点で、ギリシャのエーゲ海のキオス島、コス島、レロス島、レスボス島、サモス島の受付・身分証明書センターには3万5000人近くの移民と亡命希望者が住んでいるという。

ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、火曜日の時点で同国ではパンデミックによる死者152人、感染者2,744人が確認されている。

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