ノルウェー中銀は基準金利を4.5%に据え置き、借入コストを2008年以来の高水準に維持している。
委員会は、賃金の堅調な伸びがインフレ上昇圧力を継続する可能性があるとの懸念を指摘した。
同中銀は声明で「前回の報告以降、物価インフレは予想より若干低い一方、失業率は予想通り増加した」と述べた。
「その一方で、当社の地域ネットワーク内の企業は良好な見通しを報告しており、賃金上昇率は当社が以前に想定していたよりも高くなりそうだ。これは、将来の物価上昇率が前回のレポートで推定されたよりも高くなる可能性があることを示している可能性がある。」
昨年12月に導入された現行の4.5%という金利は、「妥当な期間」内にインフレを抑制するのに十分な高さであると中銀は付け加えた。
それでも、現在の試算では、借入コストは来年まで引き下げられないことになる。中銀のアイダ・ウォルデン・バッチェ総裁は、その瞬間が到来すれば、削減は段階的に行われるだろうと述べた。
ノルウェーの年間インフレ率(CPI)は、昨年10月と11月に上昇した後、2024年1月以降低下しており、現在は3%にとどまっている。
当局者らは2%目標には2027年末まで到達しないと予想している。
他の多くの銀行と比較して、ノルジェス銀行はよりタカ派的な姿勢をとっている。
スウェーデン国立銀行は先月、2016年以来初めて利下げを実施し、年末までにさらに2回の利下げを実施した。
ほんの数週間前、ECBもこれに倣って借入コストを引き下げ、スイス国立銀行も本日、今年2回目の利下げを発表した。
ノルウェーの木曜日の発表を受け、クローネは対ユーロで4カ月ぶりの高値に上昇した。
ノルジェス銀行が利下げに躊躇しているとみられることから、通貨はここ数週間上昇している。