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サービスの低下とエネルギーインフレも、3月のインフレ率の低下に寄与した。
フランスのINSEEによると、2024年3月のフランスの前年比インフレ報告の暫定値が金曜朝発表され、2.3%となった。これは2021年9月以来の低水準で、アナリスト予想の2.6%や2月の3%も大幅に下回った。
これは主に、食料品価格の上昇ペースが2月の3.6%から3月は1.7%と鈍化し、生鮮食品価格が3.9%下落したことによるものである。タバコ価格も急減速し、今月は10.7%上昇と、2月の18.7%上昇から鈍化した。
同様に、サービス価格も若干安定し、3月の上昇率は3%で、2月の3.2%から低下しました。工業製品は前月の0.4%から0.1%上昇したが、エネルギー価格も前月の4.3%から3月には3.4%に低下した。
3月の前月比インフレ率の速報値は0.2%で、2月の0.9%から低下した。これも市場予想の0.5%を下回った。これは主に石油とガス価格が若干下落したことによるものです。
しかし、冬のセールに続く衣料品価格の季節的上昇は、工業製品のインフレに上昇圧力を与えている。
フランス経済は 2024 年に緩やかに成長すると予想
インフレは大幅に低下したものの、欧州中央銀行の依然として高金利のため、フランスは過去数カ月間、依然としてより困難な財政状況に直面している。堅調な労働市場と政府の数々の景気刺激策にもかかわらず、これは続いている。
欧州委員会の発表によると、フランス経済は今年約0.9%成長する可能性がある冬季経済予測。これは秋季経済見通しから0.3ポイント低下しており、主に2023年後半にかけて景気減速の影響が長引くことが予想されている。
しかし、インフレ率がさらに低下し続ける中、個人消費の回復により、今年後半には成長が大幅に加速すると予想されている。金利の低下に時間がかかるため、投資はまだしばらく抑制される可能性が高いが、2024 年後半にも上昇に転じると予想されている。
欧州中央銀行は、今夏に利下げを検討する可能性があることを微妙に示唆し始めている。しかし、インフレが十分に制御される前に利下げが早すぎたり、利下げが多すぎたりする危険性があるため、インフレに向けてデータ主導の道を歩むと過去にも主張してきた。
したがって、いつ利下げが始まるかは、もっぱら今後の経済指標次第だ。政策立案者は特に国内総生産、労働市場、インフレ、小売売上高報告などに注目することになる。