スイス、GDP成長予測に冷水を浴びせる

によるユーロニュースAFP

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専門家らは、スイス経済の2023年と2024年の成長率は予想よりも低いが、翌年には加速するはずだと指摘している。

スイスは、ユーロ圏経済の「勢いの鈍化」による輸出の減少が予想されることを考慮し、2024年の成長予測を若干下方修正した。

同国の経済省の専門家グループは水曜、スポーツイベントを除いた国内総生産(GDP)成長率が従来予想の1.2%から1.1%になると予想していると発表した。

彼らはプレスリリースで、2024年の商品輸出は従来予想の4.1%に対し2.7%増加すると予想している。

経済省は声明で「需要の減少と資金調達コストの上昇に直面して、投資はわずかに増加するにとどまると予想される」と述べた。ただ、「個人消費は引き続きスイス経済を下支えするはずだ」とも付け加えた。

しかし、アナリストらは2023年の成長率予想を1.3%に据え置き、世界経済の状況はまちまちであると指摘した。米国は第3四半期に予想を上回り、ユーロ圏、特にドイツの産業は「発展が鈍い」。

スイス経済はサービス部門のおかげで第3・四半期に「緩やかに」成長したが、経済的に最も敏感な産業分野は縮小した。

アナリストらは「国際金融政策が引き続き景気減速効果を発揮すると予想されるが、世界的な景気後退の見通しはない」とし、「労働市場の動向は引き続き良好で、インフレは緩和している」と付け加えた。

3カ月ごとに予測を更新しているアナリストグループは、スイス経済の成長率が2023年と2024年には通常の平均を下回るが、「世界経済、特に欧州の緩やかな回復」のおかげで2025年には加速すると予想している。

2025年にはスイス経済が1.7%成長すると予想している。

また、KOF経済研究所はプレスリリースの中で、「スイス経済の見通しを曇らせている厳しい世界経済環境」に直面して、2023年のGDP成長率は1.2%、2024年には1.3%になると予想していると述べた。

チューリヒに本拠を置く同研究所のエコノミストらは、「スイス経済は2025年まで主に国内経済によって支えられる一方、海外貿易は世界経済の低迷によって抑制されるだろう」と予想する。

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