HSBC、英国EU離脱後、職員1,000人をロンドンからパリに移転へ

公開日

この記事をシェアする

欧州最大の銀行であるHSBCは、EU離脱後、トレーディング収入の約20%を生み出している約1,000人の従業員をパリに移転させる計画だ。

HSBCのトップは、英国の欧州連合(EU)離脱を受けて一部の職員をロンドンからパリに移動させる計画だと明らかにした。

スチュアート・ガリバー最高経営責任者(CEO)がスイスのダボスで開催された世界経済フォーラムでのインタビューで明らかにした。

同氏は、欧州最大の銀行はトレーディング収入の約20%を生み出している約1000人の従業員の異動を検討する可能性が高いと述べた。

同社の提出書類によると、こうしたトレーディング職を擁するHSBCのグローバル銀行・市場部門は、2015年に英国で3億8400万ドルの利益を上げた。

そのタイミングは英国がEUから完全に離脱する約2年後となる。

「今年は移転しないし、もしかしたら来年も移転しないかもしれない。約2年後にBrexitが発効すれば移行するつもりだ」とガリバー氏は語った。

HSBCはすでに投資銀行に必要なライセンスのほとんどを保有する大規模な子会社をパリに持っており、ガリバーはより詳細な計画を立てることができるため、米国の大手ライバル企業に対して有利な立場にある。

パスポートの発行なし

国際銀行は当初、従業員を異動させる必要がないことを期待していた。

彼らは英国がロンドンからあらゆる金融商品を取引・販売できる欧州単一市場へのアクセスを維持できると期待していた。しかし、そのような合意は現時点では可能性が低いように思われる。

他の銀行も今後数カ月以内に英国のEU離脱にどのように適応するかについて、より具体的な計画を発表するとみられる。

この雇用の移転はロンドン市にとって打撃となるだろう。ロンドン市はEU離脱投票以来、英国の金融会社に対し、域内全域でサービスを販売できるEUの「パスポート権」を保持するようロビー活動を行ってきた。

世界がデジタル化するにつれて、#貿易サービス貿易に移行します。#HSBCのガリバーCEOが語るbusiness</a> <a href="https://twitter.com/hashtag/wef17?src=hash">#wef17</a> <a href="https://t.co/TVjiOm4bOm">https://t.co/TVjiOm4bOm</a> <a href="https://t.co/GwWhMbLzzH">pic.twitter.com/GwWhMbLzzH</a></p>&mdash; HSBC (HSBC)2017 年 1 月 18 日

アクセシビリティのショートカットに移動

あなたも気に入るかもしれません