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10月7日のイスラエル攻撃の主な首謀者と考えられているシンワル氏は、8月にテヘランで暗殺されたイスマイル・ハニヤ氏の後任としてガザ地区ハマスの指導者となった。
イスラエル・カッツ外相は、ハマスの指導者ヤヒヤ・シンワール氏が木曜日、ガザでの地上作戦中に過激派3人と交戦して殺害した後、イスラエル軍兵士によって殺害されたと発表した。
カッツ氏は声明で「これはイスラエルにとって重要な軍事的、道徳的成果であり、イラン主導のイスラム過激派悪の枢軸に対する自由世界全体の勝利だ」と述べた。
「シンワルの排除は人質の即時解放の可能性を開き、ハマスのないイランの支配のないガザの新たな現実につながる変化への道を開く。」
IDFは木曜日初め、殺害された3人の武装勢力の身元はすぐには確認されておらず、そのうちの1人がシンワルである可能性を「確認中」であると述べた。
IDFとシン・ベットの共同声明によると、武装勢力の遺体からは現金、書類、武器が発見されたという。
イスラエル軍はDNA検査のために遺体を回収した。イスラエルはシンワール氏のDNAと、イスラエルの刑務所で過ごした時代の歯科記録を含む生体認証データをファイルに保管している。
3人の武装勢力と交戦した部隊は暗殺作戦には参加しておらず、シンワールが現地に存在していることを知らなかった。
イスラエル国防軍は、「テロリストが排除された建物内には人質が存在した形跡はなかった」と付け加えた。
イスラエル軍ラジオによると、作戦はガザ都市ラファで行われた。イスラエル当局が木曜遅くに公開したドローン映像には、シンワルとされる負傷したとみられる過激派が木片のようなものをUAVに投げつける様子が映っていた。
彼は精密ドローン攻撃によって死亡したと言われている。
木曜午後までにシンワル氏の死亡の公式確認はなかったが、イスラエルの国内メディアは、多くの国防・治安関係筋が同氏が殺害されたと「確信を深めている」と報じた。
一方、ヨアヴ・ギャラント国防相はXへの投稿で、イスラエルの「敵は隠れることはできない」と述べた。 「我々は彼らを追跡し、排除するつもりだ」と彼は付け加えた。
「カーン・ユニスの肉屋」
シンワル氏はハマスの強硬派を率い、イランに近い秘密主義の人物で、10月7日のハマスのイスラエル攻撃の首謀者の一人だった。
1200人が死亡、約250人が人質となったこの攻撃後、同氏はイスラエルの殺害リストのトップにいた。
シンワルさんは1962年にガザ地区のハンユニスの難民キャンプで生まれた。 1987年に結成されたハマスの初期メンバーとして、彼はイスラエルのためにスパイしたと疑われる人々に対する残虐な行動で知られる過激派組織の治安部門を担当し、「カーン・ユニスの肉屋」というあだ名が付けられた。
成人してからの半分をイスラエルの刑務所で過ごしたシンワール氏は、2011年に釈放されて以来、着実に組織内で権力を握っていた。
同氏は、7月にイランの首都テヘランでイスラエルによるとみられる攻撃でイスマエル・ハニヤ氏が暗殺されたことを受け、同組織のトップリーダーに選ばれた。
カタールで何年も亡命生活を送っていたハニヤとは異なり、シンワルはガザに留まった。 2017年以来同地域のハマスの指導者として、彼はめったに公の場に姿を現さなかったが、ハマスの支配を断固として守り続けた。
先月、同氏に近い関係者らはロイターに対し、同氏は10月7日の攻撃と、その結果として起きたイスラエルによる1年間にわたるガザ攻撃について悔い改めていないと語った。