によるユーロニュースとAP
公開日
この記事をシェアする
被告らは犯罪組織幇助とスパイ活動の軽罪で起訴された。
ギリシャの裁判所は、隣国トルコから小型ボートで危険な海を渡ってきた移民を救出する活動に関連した罪で、援助活動家やボランティア16人に無罪判決を下した。
スパイ罪などに問われたレスボス島の裁判は国際的な注目を集めており、人権団体はギリシャが人道的活動を理由に被告らを標的にしていると非難していた。
近年到着者は減少しているものの、レスボス島は依然としてヨーロッパでより良い生活を求める移民の主要な到着地となっている。
火曜日、ギリシャ沿岸警備隊は、夜の嵐で小さな移民船が岩だらけの海岸で難破し、2人が死亡したと発表した。生存者57人が陸にたどり着いたが、さらに1人が行方不明と報告されているという。
弁護人の一人、ハリス・ペシコス氏によると、火曜日の裁判所の判決は、16人の被告全員を無罪とするという検察側の提案に従ったものだという。
「検察官は、被告が違法行為をしたという証拠はないと明言した」と述べた。 「そして裁判所も同意した。」
全員が、海上で命が危険にさらされている人々を援助することしかしていないと主張した。
ペシコス氏は判決直後、裁判所の外でメディアに対し、「こうした告訴は決して提起されるべきではなかった」と語った。
「残念ながら、これは難民に対する連帯の行動が犯罪化される新たな事例のようであり、当該の人々にとって非常に厳しい形で行われる」と彼は付け加えた。
裁判中の16人には、1年前に軽罪で無罪となったシリア人のサラ・マルディニさんとドイツ人のショーン・ビンダーさんという2人の国際ボランティアは含まれていない。しかし、彼らと残りの16人は、不法移民やマネーロンダリングの幇助など、他の刑事責任に問われる可能性がある。
ペシコス氏は、法廷に出廷すれば全員が残りの罪状について無罪になると確信していると語った。
被告らは2018年に逮捕され、マルディーニさんとベンダーさんは釈放されるまで3カ月以上刑務所で過ごした。
元難民であるマルディニは競泳選手で、妹のユスラ・マルディニは2016年と2021年のオリンピックで難民水泳チームの一員として出場した。
レスボス島は2015年の移民危機の焦点であり、戦争、弾圧、貧困から逃れて100万人近い人々がヨーロッパに到達し、多数のギリシャ人や外国の援助活動家がそこで活動を開始した。