ロシア、デフォルト回避のため土壇場で国債を支払い

によるAP

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米財務省当局者らによると、ロシアは国外にある貴重なドル準備金を使い土壇場で支払いを行うことで債務不履行を回避したという。

米財務省当局者らによると、ロシアは金曜日、国外にある貴重なドル準備金を使って土壇場で支払いを行うことで債務不履行を回避したという。

支払い額は明らかにされていないが、ロシア財務省は今月初め、匿名の米国の銀行(以前はJPモルガン・チェースと報じられていた)に対する債券2件に対し、4月6日期限の6億4,900万ドル(6億1,550万ユーロ)を支払おうとしたと発表した。

当時、ロシアのウクライナ侵攻に対する制裁強化により支払いが受け入れられなかったため、ロシア政府はルーブルで債務を支払おうとした。クレムリンは財政的に能力があり、債務を支払い続ける意思があると繰り返し述べてきたが、異常事態によりドルやユーロではなくルーブルで支払う法的根拠が与えられたと主張していた。

しかし、投資家や格付け会社らはこれに同意せず、来週30日間の猶予期間が切れる前にロシアがルーブルをドルに両替できるとは予想しておらず、ロシア政府が歴史的な債務不履行に向かいつつあるのではないかとの憶測につながった。

ロシア帝国の崩壊によりソ連が誕生した1917年のボリシェヴィキ革命以来、ロシアは対外債務を履行していない。

クレジット・デフォルト・スワンプ(債務不履行から保護するために設計された保険契約)を管理する機関は、すでにロシアが債務不履行に陥っているとの判決を下していた。

財務当局者らは記録について話す権限がないため匿名を避けたが、ロシアは金曜日の支払いのために現在国外にある外貨準備を活用したと述べた。

紛争の初期に米国がロシア中央銀行を制裁して以来、ロシアは石油やガスの販売などの活動から得られる新たな収入か国外にある既存の外貨準備のどちらかしか利用できなかった。

米国はロシアの財源を枯渇させるために、ロシアに外貨準備、あるいは石油やガスの販売による収入を強制的に使用させようとしている。

ロシア財務省は、支払いはシティグループのロンドン支店で行われたと発表した。シティの広報担当者は、銀行がその取引を処理したかどうかについてコメントを控えた。

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