ノーベル賞受賞者ドミトリー・ムラトフ氏「ロシアの状況は有害だ」

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ロシア人ジャーナリストのドミトリー・ムラトフ氏は、日曜日にモスクワのノルウェー大使館で最近のノーベル平和賞受賞を記念して開催されたレセプションの主賓として出席した。

ムラトフ氏は、フィリピン人ジャーナリストのマリア・レッサ氏とともに、記者が執拗な攻撃や嫌がらせ、さらには殺人に直面している国々で「表現の自由を守る」と同委員会が称した活動が評価され、栄誉ある賞を受賞した。

ムラトフ氏は、ウラジーミル・プーチン大統領の下でジャーナリストになることがますます困難になっていると語った。

「状況は極めて困難だ。有害だ。残念ながら、多くのジャーナリストがロシア国外退去を余儀なくされている。彼らは裁判を受け、投獄されるのではないかと恐れている」と、ノーベル平和賞受賞者で絶賛された新聞ノバヤ・ガゼタの編集者は語った。

ロシア人ジャーナリストは、祖国の政治的物語を形成する上でメディアが果たす役割を痛感している。彼によれば、民主主義という言葉はロシア政治において侮辱となっているという。

「プロパガンダによって、大多数のロシア国民は民主主義が有害であり、それが崩壊につながると信じ込まされている。だからこそ、ほとんどの人は支配された独裁制を好むようになったのだ」と同氏は続けた。

ノヴァヤ・ガゼータの壁には、組織のために働いていた間に殺害されたジャーナリストのうち6人の写真が飾られている。現在、ムラトフと平和賞を共同受賞したマリア・レッサの写真が建物の外装に誇らしげに飾られている。

同紙は、これは表現の自由を追求するために命を危険にさらしているすべての人たちへの連帯のメッセージであると述べた。