イビザゲート:元オーストリア副首相ハインツ・クリスチャン・シュトラーヘ氏が汚職で有罪判決

によるユーロニュースAFP

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オーストリア極右党の元党首がイビザゲート事件に関連した汚職で執行猶予付き15カ月の懲役刑を言い渡された。

いわゆる「イビザゲート」スキャンダルを受けて、オーストリアの元副首相が汚職で有罪判決を受けた。

ハインツ・クリスチャン・シュトラーヘ氏は、極右オーストリア自由党(FPÖ)への寄付と引き換えに便宜を図ったとして有罪判決を受けた。

クラウディア・モラベツ・ロイドルト判事は裁判後に、元FPÖ指導者に15か月の執行猶予付き懲役刑を言い渡した、と発表した。

同氏は、最大1万2000ユーロ相当の党献金とコルフ島でのヨット休暇の提供と引き換えに、私立病院に有利な法律を改正しようとした疑いで告発されていた。

問題の私立病院の経営者ウォルター・グラブミュラー氏も収賄罪で12か月の執行猶予付き判決を受けた。

2017年から2019年まで副首相を務めたシュトラーヒェ氏とグラブミュラー氏は無罪を主張しており、判決に対して控訴することができる。

この政治家は、2017年にスペインのイビサ島で休暇中に初めておとり捜査に巻き込まれた。

議会選挙を前に、シュトラーヘ氏はそこで女性と酒に酔った会合を開いたが、その女性はオーストリアへの投資を希望しているロシアの寡頭政治の裕福な姪だと名乗っていた。

シュトラーヘ氏は、政権入りすれば私立病院が公募で落札されるとの約束と引き換えに、選挙資金の援助を申し出られた。

この会談はすべて隠しカメラに撮られており、2019年にメディアに公開され、オーストリア連立政権は崩壊した。

オーストリア政治を揺るがし続けている「イビザゲート」ビデオの影響で、検察当局は他にもいくつかの捜査を開始した。

このビデオの扇動者とされる人物の一人である私立探偵が薬物容疑で逮捕された。

一方、2020年に政権に復帰したオーストリアのセバスティアン・クルツ首相は、「イビザゲート」事件を受けて設置された議会の汚職調査委員会で虚偽の疑いで捜査を受けている。

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