によるユーロニュースとAP
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この選挙はマリンにとって政府と党の両方の党首として初めての選挙だった。
日曜のフィンランド地方選挙で野党中道右派政党が、サンナマリン首相率いる与党・社会民主党を抑え第1党となった。
マリン氏にとっては18カ月前に就任して以来初めての選挙だった。
北欧諸国の地方選挙の全票が開票され、月曜の初期結果によると、保守系国民連合党が全国の票の21.4%を獲得し、社会民主党が17.7%、中道政府メンバーである中央党が14.9%をそれぞれ獲得した。
フィンランドの300以上の自治体における地方議会の更新投票は、北部ラップランド地域から南部のオーランド諸島自治領まで約3万5000人の候補者が立候補しており、2023年の議会に向けて政党の人気を測る重要な指標とみなされている。選挙。
この選挙はマリンにとって政府と党の両方の党首として初めての選挙だった。
マリン首相:結果、投票率の低さは残念
同氏は、社会民主党への支持が2017年の選挙に比べて1.7パーセントポイント減少した一方、保守派はなんとか支持を0.7パーセントポイント増やすことができたため、結果は残念だったと認めた。
マリンさんは日曜日遅くに記者団に対し、「結果は期待していたほど良くなかった」と語り、特に投票率が55.1%という低かったことに失望したと付け加えた。
ポピュリストのフィンランド人党の支持率は前回選挙から5.6ポイント上昇し、全得票の14.5%となった。
35歳のマリン氏は人口550万人のこの国で高い人気を誇っているが、社会民主党は自分たちの政策で有権者、特に若い世代の支持を集めるのに苦労している。
フィンランドの新型コロナウイルス感染症の状況により2カ月延期された選挙では、野党2党が総合勝者とみられていた。マリン氏率いる5党の中道左派連立政権は、1人を除く全員が議席を失う結果となった。
地方選挙を支配した主なテーマは、政府が計画している自治体における社会・医療改革、税制、フィンランドの新型コロナウイルス感染症出口戦略の影響だった。
マリン首相にとって選挙は「リトマス試験紙」
この選挙は、34歳で就任して世界最年少の指導者となったサンナ・マリンにとってのリトマス試験紙とみられていた。
フィンランドの300以上の自治体における地方議会更新の投票は、2023年の議会選挙を待つ政党の人気を高めるきっかけになるとみられている。今回は新型コロナウイルス感染症の影響で選挙が2カ月延期されたことと、マリン氏の中道左派の5党連立政権内の緊張のため、リスクはさらに高まっている。
4月には、連立政権の幹部である中道党中央党が支出超過問題で政府を離脱すると脅迫したため、政権は崩壊寸前になった。粘り強い交渉のみがマリン内閣の崩壊を救ったが、政治アナリストらは、社会民主党と中道派の間には深い傷跡とイデオロギーの違いがあると述べた。
フィンランドはヨーロッパで最も新型コロナ感染者数が少ない国
パンデミックが始まって以来、フィンランドの感染者数は9万4,000人弱、死者数は964人となっており、これは欧州で最も少ない数字の一つとなっている。状況が改善されたということは、マリン政府が一部の制限を緩和することができ、国が再開しつつあることを意味する。
首都ヘルシンキでは、人口63万都市の次期市長が誰になるかが最も深刻な問題となっていた。保守派は数十年にわたり政権を維持し続けてきたが、その一方で緑の党が迫っており、マリン氏率いる社会民主党がこれに続く。
首都ヘルシンキでは保守派国民連合が政権を維持し、次期市長の選択権を与えられた。