フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、フランスで新型コロナウイルスのパンデミックが「加速」していると警告し、新たな措置を発表した。木曜日、フランスのジャン・カステックス首相はロックダウンに伴い屋外での飲酒を禁止すると発表した。
エマニュエル・マクロン大統領は、パリですでに実施されている部分的なロックダウンをフランス全土に拡大し、学校の閉鎖や渡航制限を課すと発表した。
これは夜間の外出禁止と自宅から10キロ以上離れたところへの外出の禁止を意味する。
この措置は、同国で毎日数万人の感染者が発生し、数百人が死亡している新型コロナウイルス感染症第３波と闘う取り組みの一環である。
マクロン大統領は水曜夜のテレビ演説で「感染拡大が加速している」と警告し、大学、学校、保育園、保育園を３週間閉鎖すると発表した。
「今後数週間、我々が団結を維持できれば、トンネルの終わりに光が見えるだろう」と同氏は語った。
午後７時から午前６時までの外出禁止令は継続される。
ジャン・カステックス首相は木曜日、議会で新型コロナウイルス感染症の「第３波」がフランスに到来したと発表した。
同氏は、政府は外出禁止令と6人以上のグループが公共の場で集まることの禁止を徹底すべきだと述べた。また、公共の場での飲酒も禁止すると述べた。
一方、多くの野党政治家は、政府が状況が悪化するまで集中治療病床の数を増やし、より厳しい措置を講じるのを待っていると批判した。
パリの病院関係者は先週、スペース不足を理由に必要な患者の受け入れを拒否し始めなければならないと警告したが、この状況が政府報道官のガブリエル・アタルの反応を引き起こした。「一つ明らかなことは、フランスはいかなる病気の患者の治療も拒否しないということだ。患者を選ぶという選択肢はありません。」
フランスの一部ではすでに部分的なロックダウンが実施されている
フランス大統領は、より伝染性の高い変異種の蔓延により国内で感染が急増している中、より強力なウイルス対策を発令することに消極的であるとして批判されている。
フランスの１９の地域はここ数週間、夜間外出禁止を含む部分的なロックダウン（都市封鎖）下に置かれていた。これにより、人々は正当な理由なく10キロメートル以内であれば日中に自宅を離れることができるようになる。
フランスでは過去1日で新たなウイルス感染者が3万人、死亡者が337人を記録した。専門家は最近ユーロニュースに、より多くの若者が新型コロナウイルス感染症で死亡していると語った。
フランスで集中治療を受けている新型コロナウイルス感染症患者の総数は火曜日に5,000人を超えて急増し、この数字がこれほど多くなったのは11カ月ぶりだった。
マクロン大統領は水曜日、病院のICUベッド数が「数日以内に」現在の7,000床から1万床に増加すると述べた。
したがって、新たな措置は、感染者数が多い特定地域に制限を設けるというこれまでの戦術からの脱却を示すものとなる。
学術会議は1月に厳格な封鎖を呼びかけていた
フランスの専門家からなる科学評議会の報告書は、2月中に厳格な4週間のロックダウンを支持する議論を展開し、ワクチン接種の迅速化や新たな変異種の検査を行う時間を稼ぐことになると強調していた。
学術会議は「ロックダウンが１週間遅れれば、感染者数５０００人の目標を達成するにはさらに１週間かかることになる」と指摘した。
彼らは、ウイルス感染を食い止めなければ「2020年3月から4月と11月に観察されたのと同様の流行のピークに直面するリスクがある」と警告した。
彼らは、より伝染性の高い変異種のレベルが高い国では、感染を減らす唯一の方法は厳しいロックダウンであると述べた。