変異したコロナウイルスが人々に感染した後、デンマークが数百万頭のミンクを殺処分へ

によるAFP

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世界最大のミンク毛皮生産者は、変異したウイルスがミンク農場で検出され人々に広がったことを受け、国内のミンクをすべて殺処分する予定だ。

世界最大のミンク毛皮生産国デンマークは水曜日、新型コロナウイルスの変異種がミンク農場で検出され人々に広がったことを受け、国内のすべてのミンクを殺処分すると発表した。

メッテ・フレデリクセン首相は記者会見で、この変異は「将来の(コロナウイルス)ワクチンが本来の効果を発揮しなくなるリスクをもたらす可能性がある」と述べた。

「ミンクをすべて殺処分する必要がある。」

デンマーク警察のトルキルド・フォッデ警察署長は、殺処分を「できるだけ早く」開始すると述べたが、1,080の農場に1,500万から1,700万頭のミンクが生息しており、それが「非常に大規模な事業」であることを認めた。

世界保健機関は、新型コロナウイルスは主に人から人への感染によって広がるが、「人と動物の接触面での感染の証拠がある」と述べた。

犬や猫を含む数頭の動物がウイルス検査で陽性反応を示し、デンマークだけでなくオランダやスペインのミンク農場でも感染者が報告されている。

WHOはAFPに送った声明で、「人間から感染したミンクが他の人にウイルスを感染させた例は数例ある。動物から人間への感染が報告されたのはこれが初めてだ」と述べた。

デンマークのミンク農場207か所で新型コロナウイルスが検出され、その中には変異型の症例も含まれており、人への再感染が確認されている。

保健当局はまた、変異ウイルスは「通常のウイルスと同程度には抗体によって阻害されない」と結論づけた。

マグヌス・ホイニッケ保健相は「変異株が現在の新型コロナウイルスワクチン候補に影響を与える可能性があることが研究で示されている」と述べた。

同氏は「これはコロナウイルスワクチン開発に対する脅威だ。だからこそ国家を挙げて取り組むことが重要だ」と述べた。

感染者の大半はユトランド諸島北部で観察されていたが、国内のすべてのミンクは依然として殺処分されることになる。

世界獣疫事務局(OIE)は、検査や検疫を含む動物の健康に関する新たな技術指針を策定中であるとWHOは述べた。

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