フットボールリークス:数百万の文書公開に関わった男がポルトガルで裁判へ

によるユーロニュースAP

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ルイ・ピントは、2015年から2018年にかけて出版されたフットボール・リークスの暴露記事に自分が関与していたことを認めているが、自分は内部告発者であり犯罪者ではないと主張している。

サッカー界の汚職疑惑に関連する大量の機密文書の公開「フットボール・リークス」の首謀者の裁判が本日リスボンで始まる。

ルイ・ピントさん(31歳)は、ポルトガル検察庁によってデータ窃盗、コンピュータハッキング、恐喝に至るまで90件の容疑で起訴されている。

数百万の文書に含まれる暴露は、何百ものニュース記事や調査につながり、スター選手、トップクラブ、代理人、サッカー関係者を当惑させた。

ピントは、2015年から18年にかけて「ジョン」というペンネームを使用してフットボール・リークスのウェブサイトに掲載された暴露記事に自分が関与していたことを認めているが、自分は内部告発者であり犯罪者ではないと主張している。

「フットボールリークス」とは何だったのか?

ピントは、多数のサッカークラブや、代理店、弁護士、投資会社などの仲介業者のコンピューターシステムに侵入した疑いで告発されている。

彼は何百万もの文書と通信を入手し、それらはフットボール・リークスのウェブサイトで公開され、メディア各社に送られた。

ドイツの雑誌「デア・シュピーゲル」は2016年に漏洩に関する資料を初めて掲載した。

このウェブサイトは、当時FCバルセロナに所属していたブラジルのネイマール、ASモナコのラダメル・ファルカオ、レアル・マドリードのガレス・ベイルといったスター選手の移籍金や年俸に関する情報を公開した。

また、マンチェスター・シティとパリ・サンジェルマンが欧州サッカーの支出規則に違反したとも主張した。

ピント氏は、自身が公開した文書の「かなりの部分」が匿名で漏洩したものであり、ハッキングされたものではないと述べた。

彼の弁護士らは、ピントがスポーツ界の犯罪、特に不透明な金銭取引に取り組むヨーロッパ内外の当局を支援してきたと主張している。

警察によると、同氏はフランスの証人保護プログラムに参加しようとしていたところ、逮捕される前は同当局とサッカー捜査に協力していたという。

同氏はベルギー、スイス、マルタの当局とも協力したという。

ポルトガルの警察も、彼が取り調べに協力したと述べ、リスボンの裁判官は1か月前に彼を公判前の拘留から解放した。

同氏は当局によってハンガリーまで追跡され、昨年そこから引き渡された。

違法な金儲けに「激怒」

ピントは、目的は手段を正当化すると主張している。同氏は、当局が見逃した重大犯罪を暴露する公務が動機だったと主張している。

同氏の弁護士らは裁判官に宛てた書簡の中で、ピント氏がスポーツ界での違法な金儲けに「激怒」しており、当局の対応が不十分だったため何が起こっているのかを調査したと述べた。

ピント氏の弁護側証人の中には、国家安全保障局から機密情報を漏洩した米国の内部告発者エドワード・スノーデン氏も含まれており、ロシアからのビデオリンクで証言する可能性がある。弁護側はポルトガルの主任刑事ルイス・ネベスも呼んだ。

ピント氏はまた、アフリカの旧ポルトガル植民地であるアンゴラでの金融不正行為疑惑について今年初めに暴露した張本人であるとも述べており、アンゴラは同国の首都にちなんで「ルアンダ・リークス」として知られるようになった。

すべての罪で有罪となれば、ピントは数十年の懲役刑に処される可能性がある。

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