公開日
この記事をシェアする
言論の自由への懸念を引き起こしたこの事件で、国外逃亡したと伝えられているスペイン人ラッパーの行方を巡る憶測が高まっている。
スペインの最高裁判所は、テロを美化しスペイン王政を侮辱したとされる歌詞で課せられる実刑を避けるために国外に逃亡したとみられるラッパーに国際逮捕状を発行した。
マジョルカ島出身の芸術名ヴァルトニクで知られるジョゼップ・ミケル・アレナスは、木曜日に3年半の懲役刑を開始する予定だった。
彼の行方は謎のままだ。全国メディアの報道によると、同氏は国外に逃亡したという。
アリーナスは水曜日、自身のツイッターアカウントで、「明日彼らは私の家のドアを打ち破り、私を刑務所に入れるだろう…何曲かの間。明日、スペインは再び愚かなことをするだろう。私は彼らを楽にするつもりはありません。このファシスト国家に関しては不服従は正当であり義務である。
「ここでは誰も諦めないよ」と彼は言った。
24歳の彼は、表現の自由の権利によって保護されていると主張して、この判決に対して最高裁判所に控訴した。
しかし裁判所は彼の訴えを却下し、彼の歌詞が有罪判決の十分な根拠を提供するとの判決を下した。
ヴァルトニクの歌のひとつでは、スペイン北部のバスク地方の警察官を脅迫しているようだ。別の文章では、「王は首に縄を掛けられて、村の広場で待ち合わせをしている」と述べている。
彼がバスク地方について言及したのは、バスクのアイデンティティを持つ人々のためにスペインとフランスの北部に独立国家を切り開く運動で800人以上の命を奪った分離主義団体ETAによる数十年にわたる運動に言及している。
他にも多くのスペインのミュージシャン、映画製作者、ジャーナリストが、ソーシャルメディア上でテロを賛美したり、その犠牲者を辱めたりしたとして同法に違反している。
アムネスティ・インターナショナルは3月、スペイン法におけるテロの広義の定義が、人々が別の見解を表明したり、物議を醸すジョークを言うことさえもますます恐れる「ぞっとするような」環境を生み出していると述べた。
一部の法律専門家は、言論の自由にも制限が必要だと主張して、この批判に反論している。
憲法専門家のアントニオ・トーレス・デル・モラル氏は、「言いたいことを何でも言うことを許可するものではない」とフランス通信に語った。