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ペルーのペドロ・パブロ・クチンスキー大統領は、アルベルト・フジモリに対する恩赦は、1990年代の独裁政権によって国の発展を助けられた病に苦しむ男性に対する正当な恩赦であると擁護した。
元指導者アルベルト・フジモリ氏への恩赦をめぐる2日目の抗議活動のため、数百人のペルー人がリマのダウンタウンの通りを埋め尽くした。
フジモリさんが治療を受けている診療所に向かう途中、警察が催涙ガスを使ってグループを解散させる中、彼らは「裏切り者」「恩赦はやめるべきだ」と叫びながら解散させた。
今回の恩赦は、ペドロ・パブロ・クチンスキ大統領の中道右派政府が、汚職スキャンダルを受けて議会からの退陣をかろうじて免れた後、1週間も経たないうちに新たな政治危機に陥る恐れがある。
クチンスキー大統領は月曜日、アルベルト・フジモリ氏に対する恩赦は、1990年代の独裁政権によって国の発展を助けられた病に苦しむ同氏に対する正当な恩赦であると擁護した。
クチンスキー氏は、クリスマスイブにフジモリ氏を恩赦して以来初めてペルー国民に向けて演説し、「ページをめくって」その決定を受け入れるという自身の決定に抗議するペルー国民に訴えた。
この恩赦により、汚職スキャンダルを受けて議会が同氏を罷免しかけた後、1週間も経たないうちに中道右派クチンスキー政権は新たな政治危機に陥った。
フジモリ氏はクチンスキー氏と同じく79歳で、ペルー国内では意見の対立が深刻だ。
多くの人は彼を腐敗した独裁者だと考えているが、経済危機を終結させ、左派反乱を鎮圧した功績を評価する人もいる。
この恩赦により、フジモリ氏は政権時代に25年の懲役刑を12年間受けていた汚職と人権犯罪の有罪判決が免除された。
フジモリさんは土曜日(12月23日)に病院に緊急搬送され、血圧低下と心拍異常の治療のため現在も集中治療を受けている。
元ウォール街の銀行家であるクチンスキー氏は、今回の恩赦はフジモリ氏が獄中で死ぬかもしれないという懸念への対応であると繰り返した。しかし、1年前に立候補して以来初めて、彼はまたフジモリ氏の10年間の権力を擁護した。
「1990年代初めに暴力的で混沌とした危機に陥った国を引き継いだ彼の政府が、民主主義と人権に関して重大な法的違反を犯したことは明らかだ。しかし、私は彼の政府が国家の進歩に貢献したとも思う」とクチンスキー氏はテレビ演説で語った。
この発言により、クチンスキー氏はペルー最大の政治的断層においてフジモリ氏の側に立つことになり、フジモリ氏の敵対者によるクチンスキー氏への新たな批判の波を引き起こした。